中国サッカー協会スーパーリーグ(CSL)は5日、第15節8試合を行い、首位の北京国安と2位の山東魯能泰山がいずれも敗れ、勝ち点差3の中に4チームがひしめく混戦となっている。

　アウェーで杭州緑城と対戦した北京は前半35分、杭州MF馬成に直接FKをゴール右上へ叩き込まれて失点。さらに後半30分にも右クロスからMF黄隆に頭で押し込まれた。北京は37分に途中出場の元中国代表MF陶偉が鮮やかな左足FKを決めたが、反撃もここまで。1-2で敗れた北京は、9戦ぶりの敗戦を喫した。
　勝てば首位浮上だった山東だが、成都謝菲聯FWネレス・ロドリゲスの2発に沈んだ。前半38分、左CKから頭で先制ゴールを決められると、前半終了間際にもカウンターから左足ループシュートでゴールを破られた。山東は後半22分、右クロスに飛び込んだ中国代表FW韓鵬が右足で合わせて1点差としたが、試合終了。山東は1-2で敗れ、12戦ぶりに黒星がついた。

　3位・河南建業はホームで深センに2-0で快勝した。河南は前半29分、右クロスをFWレアンドロが頭で合わせて先制。さらに後半24分には右サイドをえぐったレアンドロのラストパスをフリーで走り込んだMF肖智が頭で押し込んだ。2位へ浮上した河南は首位・北京との勝ち点差を1としている。

　4位の長春亜泰はアウェーで重慶力帆とスコアレスドロー。後半26分に元韓国代表FWアン・ジョンファンが右足で決めた先制ゴールなどにより、青島中能を2-0で破った大連実徳が5位へ浮上している。

その他の、CSL第15節の試合結果は以下の通り
広州医薬 1-1 天津泰達
長沙金徳 1-0 上海申花
江蘇舜天 1-0 陝西中新

第15節終了時点の主な順位は以下の通り。( )内は勝ち点、その後ろの数字は得失点差
1 北京国安(27)+12
2 河南建業(26)+5
3 山東魯能泰山(25)+3
4 長春亜泰(24)+3
5 大連実徳(23)+1

(文　吉田太郎)