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ドイツ代表とバイエルン、20歳ミュラーを巡って摩擦

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 17日のフライブルク戦、公式戦で久々にゴールを奪い勝利を収めたバイエルン・ミュンヘン。チームを危機的状況から救ったのは、シーズン初めから、ファンハール監督の信頼を勝ち取っている20歳の新星トーマス・ミュラーである。

 このミュラーをめぐって、ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督とバイエルンのマネージャーウリ・へネスマネージャーの間に摩擦が起きている。
 10月19日付ドイツビルド紙では「レーブは彼をほしがっているが、へネスは時期尚早とみている」と見出しをつけ、以下のように報じている。

 スタジオでこの試合を観戦したレーブは「次のテストマッチ2試合に彼を呼びたい」とコメントし、これを聞いたヘネスマネージャーが「代表チームは、トーマス・ミュラーがいなくてもとても強力なチームだ。W杯4週間前に彼をチームに呼ぶと言うのならOKだ。しかし、今はバイエルンだけに集中しなくてはいけない。バイエルンでコンスタントにプレーしなくてはいけない。」と不快感を示した。

 トーマス・ミュラーは89年9月13日にミュンヘンより南西に40km離れたペールという小さな村で生まれる。TSVペールで、サッカーを始め、12歳よりバイエルン・ミュンヘンに加入。U-19ブンデスリーガでは2位に輝き26試合18得点。その後バイエルンのBチームに加入。そこでのコンスタントな活躍をバイエルン前監督のクリンスマンに認められトップチームへ昇格。現在のファンハール監督には、技術とゲームインテリジェンスを認められ、多くのスター選手を押しのけレギュラーの座を守っている。

(文 福岡正高)

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