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[CL]ブレ球炸裂!1G1Aの本田がチームをベスト8に導く!!

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 欧州チャンピオンズリーグ(CL)は16日、スペインのアンダルシアで決勝トーナメント1回戦第2戦のセビージャ(スペイン)対CSKAモスクワ(ロシア)の一戦が行われた。試合はアウェーのCSKAが2-1とし、2試合合計3-2で勝利。ベスト8進出を決めた。CSKA所属の日本代表MF本田圭佑が1ゴール1アシストの活躍で、チームを高みへと導いた。

 ロシアでの第1戦でアウェーゴールを決めて1-1としているホームのセビージャは4-2-3-1。ワントップは復帰したブラジル代表FWルイス・ファビアーノ。右MFにスペイン代表ヘスス・ナバス、トップ下にディエゴ・ペロッティ、左MFにディエゴ・カペル、アンカーにはコートジボワール代表ディディエ・ゾコラが入った。故障明けのスペイン代表FWアルバロ・ネグレド、マリ代表FWフレデリック・カヌーテはベンチに温存した。
 CSKAモスクワも4-2-3-1。ワントップにチェコ代表FWトマシュ・ネチド、右MFにセルビア代表ミロシュ・クラシッチ、トップ下に本田、左MFにチリ代表MFマルク・ゴンサレスといつもの攻撃陣で試合に臨んだ。本田のライバル、ロシア代表MFアラン・ジャゴエフはベンチスタート。

 試合は開始早々3分、セビージャが右サイドをえぐるヘスス・ナバスのクロスから中央のファビアーノが決定機を迎えるが、CSKAのロシア代表GKイゴール・アキンフェエフが好セーブ。27分にはCSKAが反撃。ネチドの落としたボールを本田が中央でシュートを放つ。一度はGKアンドレス・パロップにはじかれたボールを本田は倒れ込みながらも蹴り入れようとするが、これはゴール右へとそれる。勝つためにゴールが必要なCSKAは39分、先制に成功する。スローインのボールを受けた本田がネチドに流すと、ネチドがこれを右隅に決める。
 しかし喜んでいるのもつかの間。41分、GKパロップのロングフィードからPA内でナバスが中央に折り返し。飛び込んできたペロッティがダイレクトで決めて、あっという間に1-1の同点となってしまう。前半はこのまま1-1で折り返す。

 2試合合計2-2、アウェーゴールも同じ。先に点を取ったチームが俄然有利となる状況で、後半最初に決定機を迎えたのはセビージャだった。後半9分、またも右サイドのナバスがセンタリング。中央でファビアーノ、途中出場カヌーテらがノーマークで飛び込むが、ボールにさわりきれずネットは揺らせず。
 ピンチのあとにチャンスあり。直後の後半10分、CSKAに待望のゴールが生まれる。得点者は本田だ。クラシッチがゴール右斜め40度くらいの位置でFKを獲得。ボールをセットした本田が蹴ったボールはGK正面も、実はブレ球。パロップがファンブルしたボールがそのままネットを揺らし、CSKAが勝ち越しに成功する。
 試合はその後一進一退。CSKA守備陣はファウルが増え、セビージャはネグレド、アドリアーノ・コレイアなど攻撃陣を投入してCSKAゴールを襲ったが、試合はこのまま終了。アウェーのCSKAが2-1、2試合合計3-2として勝利。CLベスト8進出を決めた。

 この日の本田は放ったシュート3本、枠内2本。1ゴール1アシスト。後半82分に途中交代したが、10.34km走破(チーム内6位で上位5人は全員90分出場)でチームの勝利に貢献した。なお、日本人として初のベスト8進出選手ともなった。

<写真>16日、得意のFKでゴールを決めた本田(左)が舌を出してチームメイトにおどける

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