beacon

開催国初GL敗退の危機…パレイラ監督「まだ終わりじゃない」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[6.16 W杯グループリーグA組 南アフリカ0-3ウルグアイ ロフタス・バースフェルド]

 南アフリカが追い込まれた。0-3の完敗で、1分1敗。開催国がグループリーグ敗退となれば、W杯史上初の屈辱だ。勝つしかない最終戦。しかし、その相手はフランスだ。

 カルロス・アルベルト・パレイラ監督は「我々の希望は消えていない。みんなが悲しんでいるのは分かっているが、まだ終わりじゃない。すべては最終戦で決まるんだ」と力説するしかなかった。

 ウルグアイの組織的な守備の前に手も足も出なかった。後半31分には守護神のGKイトゥメレング・クーンが一発退場。この試合で累積2枚目の警告を受けたボランチのMFカギショ・ディクガコイとともに、最終戦は出場停止となる。

 フランスに勝機があるとすれば、カウンターか。11日の開幕戦ではMFシャバララが先制点を決めたこともあり、メキシコのパスサッカーに対し、粘り強い守備からの速攻で追加点のチャンスもつくっていた。この日は逆に早い時間に先制を許してしまい、相手も守備的なスタイルを敷くウルグアイ。守られては自分たちの良さも出せない。

 最終戦で対戦するフランスは攻撃力を武器に前に出てくるはず。そこで守備陣が体を張って我慢し、逆に高い位置で奪って速攻につなげることができれば、番狂わせも不可能ではない。

 「我々はフランスに勝つ必要がある。もっとアグレッシブに戦わないといけない。リスクを冒し、次のラウンドに進むために挑戦する」とパレイラ監督は言った。追いつめられたバファナ・バファナ。最後に奇跡を起こすことはできるか…。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
W杯南アフリカ大会ページ

TOP