24日に日本代表と対戦するデンマーク代表が23日、試合会場のロイヤル・バフォケング・スタジアムで公式練習を行った。19日のカメルーン戦(2-1)に途中出場したMFダニエル・イェンセンはケガのため練習を欠席。詳細は不明で、モルテン・オルセン監督は練習後の公式会見で「彼はプレーできないかもしれないが、それ以上はここでは言えない」と話すにとどまった。

　また、股関節痛を抱えるFWニクラス・ベントナーについても「ベントナーがプレーできるかどうかは明日決める」とコメント。14日のオランダ戦は後半17分までの出場にとどまったエースはカメルーン戦にフル出場し、1得点も記録したが、「2日に1回は練習を休んでいるのは、その必要があるからだ」と強行出場が続いている。決して万全の状態ではない。

　「日本が高い野心を持っていて、ベスト4を目指していることも知っている。日本が質の高いチームであることに疑いはない。個々の選手がそれほどではないチームでも、集団的な力を結集すれば、いい結果を出すことができる。彼らは国のために戦っている」。日本への警戒を強める指揮官は「明日は我々にラッキーパンチが出る日であることを祈っている。我々にとって良い運の日であれば勝てる」と、まるで運頼みのように話していた。

　引き分け以下ならグループリーグ敗退が決まるデンマーク。過去に出場した3大会(86年、92年、02年)はいずれも決勝トーナメントに進出しているが、そんな“不敗神話”を持つ「ダニッシュダイナマイト」にもプレッシャーはかかっている。

<写真>練習中に不敵な笑みを浮かべるニクラス・ベントナー。股関節痛の状態は?

(取材・文　西山紘平)

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