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パラグアイ-ニュージーランド プレビュー

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[6.24 10年W杯GL・F組 パラグアイ-ニュージーランド ピーターモカバ]
※日本時間23:00開始

 10年W杯南アフリカ大会は24日、グループリーグ(GL)E組とF組の最終節が行われ、ポロクワネのピーターモカバではF組首位で勝ち点4のパラグアイと2位で同2のニュージーランドが決勝トーナメント(T)進出を懸けて激突する。

 開幕前の1月には、予選6得点のFWカバニャスがメキシコで銃撃され、離脱するというアクシデントもあったが、今大会、ふたを開ければエース不在を感じさせない戦いぶりをみせているパラグアイ。初戦で優勝候補の一角に挙がっていたイタリアと引き分けると、スロバキア相手にはMFエンリケ・ベラとMFクリスティアン・リベロスのゴールを守り切り、2-0で勝利。枠内に許したシュートはわずか一本と、主将GKフスト・ビジャル、DFパウロ・ダ・シルバとMFビクトル・カセレスらを中心とする堅守を軸に、順調に勝ち点を重ねてきた。

 今試合では、引き分け以上で決勝T進出が決まるため、リスクを負う必要はないが、1位で決勝Tに進出した場合、相手は日本あるいはデンマーク。2位通過の場合はオランダとの対戦となるため、初のベスト8進出を狙うチームとしては、1位通過を勝ち取りたいところだろう。

 一方、ニュージーランドは28年ぶりのW杯出場に選手たちのモチベーションは高く、勢いそのままにGL最終戦まで来ている印象だ。開幕前、同組内では格下と見られていたが、2戦2分と善戦中。イタリア戦で、得点を決めたDF ウィンストン・リード(190cm)を筆頭に攻守両面での高さを武器にここまでの試合を戦ってきた。

 現在、イタリアと勝ち点、得失点差で並んでの同率2位であるため、ニュージーランドが決勝Tに進出するには、勝利が必須となる。他会場の結果次第では、引き分けでの決勝T進出も有り得るが、どちらにしろ得失点差でも並んでいるため、得点は必要だ。仮に、今試合終了時点で、ニュージーランドとイタリアが互いに引き分け、さらには得失点差、総得点でも並んだ場合、抽選で決勝T進出チームが決定するというW杯本戦では極めて稀な事態となる。

 早々と敗退したフランスと同じ轍は踏みたくないイタリア、7大会ぶり2回目のW杯出場で初のGL突破を目論むニュージーランド。混戦のF組最終戦に注目だ。

 また、今試合の審判団は日本の西村雄一と相楽亨副審、韓国のジョン・ヘサン副審が担当することが発表されている。

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(文 片岡涼)

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