[6・25 10年W杯GL・H組 スイス0-0ホンジュラス フリー・ステイト]

　10年W杯は25日、H組最終戦のスイス-ホンジュラス戦が行われ、スコアレスドローに終わった。

　自力での決勝トーナメント進出には2点差以上の勝利が必要なスイスは、お馴染みの4-4-2システム。GKディエゴ・ベナリオ、DFラインは右からステファン・リヒトシュタイナー、スティーブ・フォン・ベルゲン、ステファン・グリヒティング、レト・ツィーグラーが並ぶ。中盤守備的な位置にギョクハン・インレルとベンジャミン・フッゲル、右MFに初戦先発のトランクイロ・バルネッタが復帰、左MFにジェルソン・フェルナンデス、FWは2トップでブレイズ・ヌクフォと初戦先発のエレン・デルディヨクが復帰した。

　一方、決勝トーナメント進出には3点差以上の勝利が望まれるホンジュラスは、システムとメンバーを大幅に変更。4-4-2システムで、GKはノエル・バジャダレス、4バックは右から今大会初先発のマウリシオ・サビジョン、オスマン・チャベス、今大会初先発のビクトル・ベルナルデス、マイノル・フィゲロアと並んだ。中盤はウィルソン・パラシオスと今大会初先発のヘンドリー・トーマスのダブルボランチで、右に初戦先発のエドガー・アルバレスと左に同じく初戦先発のラモン・ヌニェスが復帰。2トップはダビド・スアソと今大会初先発のジェリー・パラシオスが入った。

　試合は双方、決勝トーナメント進出に勝利が必要なため、攻め合う展開となった。スイスが前半からボールを支配してホンジュラスゴールに迫るも、GKバジャダレスを中心とした守備陣を崩せず前半終了となった。

　後半に入ると、双方ともに攻撃の意識が高まり、カウンターの応酬となる。そして後半36分、この試合最大のチャンスがホンジュラスに生まれる。カウンターからスアソがゴール前でフリーのアルバレスにパス。しかし、GKベナリオが驚異的な反応でシュートを防ぎ、得点を許さなかった。

　終盤に入ると、互いに捨て身となり決定的チャンスを創り合うもゴールは割れず。結局、そのまま試合終了となった。

　他会場で行われている同組のチリ-スペイン戦はスペインが2-1の勝利を収めたため、スペインとチリが決勝トーナメント進出。スイスとホンジュラスは揃って敗退となった。

<写真>試合後、ピッチに倒れ込むスイスGKベナリオ
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(文　宝田雅樹)