パラグアイ代表は3日、試合会場の日産スタジアムで公式練習を行った。ボール回しやミニゲームなど軽めの調整を行ったが、エースのFWロケ・サンタクルスがGKを務めるなど実戦を想定した練習は一切ない、リラックスモードだった。

　それでも、サンタクルスは試合後にゲキサカの取材に応じ、日本戦のスコアをズバリ、2-1勝利と予想した。「分からないけど、2-1かな。そのうちの1点を取りたいね」とイケメン・エースはゴール奪取を宣言した。

　日本側では、W杯でのリベンジマッチとして注目されている。当時は120分の死闘の末、PK戦までもつれ、パラグアイが勝利した。日本側はその“お返し”を狙っているが、サンタクルスはそんな“空気”に乗るつもりはない。いくら親善試合で、敵地の試合とはいえ、プレミアリーグのマンチェスター・Cでプレーするエースのプライドは「敗戦」を許さない。「コンディションはいいよ。疲れもないしね。みんなやる気だよ」と意気込みを語った。

　「日本はサイド攻撃が強く、とてもいいチームだと思っている。みんなハードワークをするし、明日は難しいゲームになるだろうね。自分がゴールを取る?　もちろん、そう思っている」

　謙虚さの中にも、闘志をみなぎらせたサンタクルス。顔も技術もワールドクラスのストライカーが、新生日本の“お祭りムード”を打ち砕く。

(取材・文　近藤安弘)