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[FCWC]マゼンベが金星!アフリカ勢として史上初の決勝進出

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[12・14 FCWC2010準決勝 マゼンベ 2-0 インテルナシオナル UAE]

 FIFAクラブW杯2010は14日、開催国UAEで準決勝の1日目が行われ、アフリカ代表マゼンベ(コンゴDR)と、南米代表インテルナシオナル(ブラジル)が対戦。マゼンベが2-0の勝利を収め、アフリカ勢として初の決勝進出を果たした。

 初戦、パチューカ(メキシコ)を1-0で破ったマゼンベは4-3-3システム。出場停止のストフィラ・スンズの代わりにエンガンドゥ・カソンゴが中盤に入った以外はパチューカ戦と同じメンバーとなっている。

 一方、4大会ぶり2度目の優勝を目指すインテルナシオナルは4-5-1システム。注目のアンドレス・ダレッサンドロは右MFでの出場となった。
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 試合は序盤、インテルナシオナルがペースを握る展開となった。前半11分、左サイドでダレッサンドロのパスを受けたアレクサンドロがゴール前にグラウンダーのパス。これをラファエウ・ソビスがダイレクトで合わせるが、GKムテバ・キディアバが驚異的な反応で弾いた。

 さらに攻勢を仕掛けるインテルナシオナルは前半19分にインジオ、同22分にチンガ、そして同35分にアレクサンドロがシュートを放つも、いずれも枠を捉えられず。同37分にはチンガのスルーパスにアレクサンドロが反応するが、シュートはDFにブロックされた。

 一方、マゼンベはカウンターを中心にディオコ・カルイトゥカがスピードある突破を見せるが、こちらもゴールを割るには至らなかった。

 後半に入ると、徐々にマゼンベがペースを握り、同8分には先制に成功する。左サイドのカゼンベ・ミハヨがPA手前にクロスを入れると、アミア・エカンガが頭で落としたボールをPA内のムロタ・カバングが右足でシュート。ボールは緩やかな軌道を描いてファーサイドに吸い込まれ、マゼンベが均衡を破った。

 後がなくなったインテルナシオナルはここから猛攻を開始。後半14分、DFラインから蹴り出されたボールをマゼンベ守備陣が後逸すると、ソビスが裏で拾ってGKと1対1に。左足で放ったシュートはキディアバの好守に遭い、跳ね返された。

 さらに後半18分、インテルナシオナルはアレクサンドロに代えてレアンドロ・ダミオン、チンガに代えてジュリアーノを投入し、スクランブル体制に。そして迎えた同24分、左サイドのクレーベルのクロスを巧みなトラップで抜け出したジュリアーノがGKと1対1に。しかし、左足の強烈なシュートはまたしてもGKキディアバの好反応に遭い、跳ね返されている。

 そして後半40分、マゼンベが勝負を決定付ける駄目押し点を奪う。キディアバが正確なパントキックから前線にボールを送ると、これを左サイドで受けたカルイトゥカが中央に切り込み右足で強烈なミドルシュート。ボールはニアサイドに吸い込まれ、マゼンベがインテルナシオナルにとどめを刺した。

 この結果、マゼンベは18日に行われる決勝戦で、15日に行われる城南一和(韓国)対インテル(イタリア)戦の勝者と優勝を懸けて激突。一方、南米勢としては初めて決勝進出を逃したインテルナシオナルは、18日に行われる3位決定戦へ回ることとなった。

[写真]2点目を決めたマゼンベFWカルイトゥカ

(文 宝田雅樹)
FCWC2010特設ページ

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