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[オランダ]フェイエ宮市、7戦目でオランダ初黒星

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 20日に行われたオランダ・エールディビジ第28節、FW宮市亮が所属するフェイエノールトはアウェーでローダJCと対戦。現在11位のフェイエノールトはヨーロッパリーグプレーオフ出場圏内7位のローダJCとの勝ち点差7を詰めたいところだったが、0-3で敗れ、宮市加入後初黒星を喫した。

 オランダデビューを果たした2月6日のフィテッセ戦で引き分けて以降、4勝2分と不敗を続けてきた宮市とフェイエノールトに黒星がついた。宮市はこの日、4-3-3システムの左FWとして7戦連続先発。同じく18歳で今季11ゴールのFWリュック・カスタニョス、23歳のFWディエゴ・ビセスヴァルと3トップを組んだ宮市は前半、100m走10秒台の快足を生かして決定機に絡んだ。

 だがチームは前半の2失点で沈んだ。7分、フェイエノールトはDFのハンドによって正面左寄り、ゴールまで約26mの位置でFKを献上。これをローダFWアヌアル・ハドゥイルに右足でねじ込まれ、先制点を奪われてしまう。

 それでもフェイエノールトは9分、中盤でセカンドボールを拾った宮市が左サイドから一気に縦を突いて、そのまま強烈な左足シュート。ゴール左へ外れたものの、宮市のシュートで反撃を開始したフェイエノールトは15分にも左サイドの宮市がMFジョルジニオ・ワイナルドゥムとのワンツーから決定機を演出する。

 自らのスピードを有効に活用するチームの期待に応えるように、宮市は18分にも左サイドでスルーパスを引き出し、PAへ侵入。だが、ラストパスを出すタイミングがわずかに遅れ、またクロスの精度を欠いたこともありゴールにつなげることができなかった。

 この後もフェイエノールトは右サイドのビセスヴァルとトップ下のヴァイナルドゥムの連係の良さなどを生かして攻める。ただ、29分にループパスからGKとの1対1となったカステグノスのシュートがクロスバー上方へ外れるなどチャンスを生かしきれないでいると、カウンター中心のローダ攻撃陣にゴールを陥れられてしまった。

 42分、PAでのシュートのこぼれ球を拾ったローダFWマッズ・ユンカーをMFリロイ・フェルが倒し、PKを献上。このPKはユンカーの右足シュートをGKエルヴィン・ムルダーが左へ跳んでストップしたものの、直後の右CKからユンカーに右足で押し込まれて0-2とされてしまった。

 フェイエノールトは後半18分にFWジェソン・カブラル、33分には10年W杯デンマーク代表FWソーレン・ラーセンをピッチへ送り出すなど前線に厚みを加えてまずは1点を返そうとする。その中で、後半途中から右サイドへポジションを移した宮市はタッチライン際からクロスを放り込むものの、相手DFを慌てさせる場面をつくり出すことができない。後半は得意のドリブルでゴールへ突進する場面もほとんどなかった。

 迎えた試合終了間際には相手の右クロスをクリアしようとしたビセスヴァルがオウンゴールを犯し、0-3。ロスタイムにカスタニョスが放った決定的なシュートもクロスバーを叩き、宮市は屈辱の完封負けでフェイエノールト加入後初黒星を味わった。

(文 吉田太郎)
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