[スルガ銀行CS]川口2本セーブ、駒野も成功!磐田がPK戦を制し12年ぶり国際タイトル
[8.3 スルガ銀行チャンピオンシップ 磐田2-2(PK4-2)インデペンディエンテ エコパ]
昨年のナビスコ杯を制したジュビロ磐田とコパ・スダメリカーナの優勝チームであるインデペンディエンテ(アルゼンチン)が対戦する「スルガ銀行チャンピオンシップ2011」が3日、静岡・エコパスタジアムで行われた。
試合は2-2の末にPK戦に突入。そこで先行の磐田GK川口能活が2本を止める活躍を見せ、PK戦4-2で勝利をつかんだ。同大会は昨年のFC東京に続いて日本勢が2年連続優勝。磐田にとっては1999年のアジアクラブ選手権とアジアスーパーカップ以来、12年ぶりの国際タイトルの獲得となった。
磐田は前日練習で負傷を訴えたエースFW前田遼一が欠場。また病気療養のためFW山崎亮平も長期離脱中と、前線は万全とはいえない布陣となった。システムは4-4-2でGKは川口能活、DFラインは右から駒野友一、加賀健一、藤田義明、山本脩斗。ダブルボランチは岡田隆と那須大亮、2列目は右に船谷圭祐、左に山本康裕が入った。2トップは山田大記とジウシーニョが組んだ。
対するインデペンディエンテは4-4-2を採用。ペレス、パッラ という個人能力の高いストライカーを前線におき、そこにフェレイラとフレデスという攻撃的MFが積極的に絡んできた。チーム全体として、細かいパス回しを多用して攻め込み、ゴール前では一気にギアを入れて攻撃を仕掛けてきた。
相手は南米屈指の名門だが、最初にリズムをつかんだのは磐田だった。前半4分、右サイドからの駒野の浮き球縦パスに山田が抜け出し、胸トラップでゴール前に進入して右足シュート。角度がなく、またジャストミートできなかったために決められなかったが、この試合のファーストシュートで勢いを付けた。
そして前半11分、磐田が先制点に成功した。左サイド、ゴールからやや遠目の位置でFKをゲット。これを駒野友一がゴール前の味方に速めのボールを入れると、相手DFがヘディングでのクリアをミスしてオウンゴール。ラッキーな形で磐田が1-0リードを奪った。
その後、インデペンディエンテがテクニックを活かしたボール回しを繰り出すが、磐田も組織的守備で対抗。前半18分にはPA右で山本康が右足ミドル。こぼれ球から山田が左足シュートを放った。しかし、これもGKに弾かれ、さらにジウシーニョが詰めたが、決められなかった。
そんな中、警戒していたセットプレーで磐田が失点してしまった。前半33分、磐田にとって左CKの場面で、中央でDFのM・ベラスケスが競り勝ち、ボールがファーサイドへ。これをDFトゥッシオが反応して右足で押し込み、1-1の同点とされた。前半はそのまま1-1で折り返した。
後半開始、両軍ともにメンバー変更を行った。この大会は各チーム6選手を入れ替えることができるが、磐田はまず船谷に代えてFW荒田智之を投入した。対するインデペンディエンテは2選手を交代。MFフェレイラに代えて背番号「10」を背負うFWロドリゲスを、MFバッティオンに代えてDFバエスを送り出した。
何とか先に追加点を奪いたい磐田だったが、後半3分に逆転された。 磐田にとってPA右でFWパッラがボールを受け、磐田2選手が囲みにいったが、間をドリブルで抜かれてシュートを決められた。個人技で一瞬の隙を突かれて1-2と逆されてしまった。
しかし、磐田は出場機会に飢えていたストライカーが魅せた。後半13分、右サイドからジウシーニョの丁寧なクロスに、後半から出場の荒田智之が走り込んで右足インサイドのボレーシュート。今季リーグ戦5試合出場無得点と悔しい思いをしている男が、値千金のスーパーボレーで2-2同点に導いた。
磐田は後半17分、岡田に代えてMF小林裕紀を入れた。さらに同23分、山本康に代えてFW金園英学を投入した。磐田は同24分、左MFに下がっていたジウシーニョがPA左からシュート。しかし、これはGKの正面を突いた。インデペンディエンテは同26分、ベレスに代えてMFカブレラを、M・ベラスケスに代えてDFアルガチャを送り出した。
磐田は後半32分、ジウシーニョに代えてMF菅沼実を投入した。その1分後、磐田が好機を得た。小林の縦パスに金園が抜け出し、PA右付近から右足シュート。うまくシュートしたが、GKの正面を突いた。さらに同34分、ゴール正面やや右でFKをゲット。これを駒野が直接狙ったが、GKにセーブされCKに逃げられた。
その後、磐田は駒野のクロスや小林のパスで荒田&金園の2トップを使い、インデペンディエンテはドリブルなど個人技を活かしてゴールを狙ってきた。しばらく一進一退の攻防が続いたが、磐田が後半42分にチャンスを作る。PA中央やや右で、金園が小林のスルーパスに抜け出し、右足を振り抜こうとした。相手DFのスライディングに阻まれたが、惜しいシーンとなった。
後半44分、磐田は加賀のパスを受けた山本脩が中に切れ込んでシュートまで行ったが、GKにセーブされてしまった。ロスタイムは2分。その後、お互い懸命に攻めたが、ゴールが奪えず。2-2のまま大会規定によりPK戦に突入した。
PK戦、先行の磐田はまず小林が成功。続く山田も成功して2-1でインデペンディエンテの2人目を迎えた。ここで世界を知る守護神川口能活がさすがのセーブを見せる。完全に読みきってMFペジェラノのシュートを防いだ。
その後、磐田は3人目の那須が失敗したが、直後にまた川口が大仕事。インデペンディエンテの3人目、DFバエスのキックを右手一本で弾き出し、3-1と優位な流れを作る。磐田はその後、4人目の駒野、そして5人目の藤田が決めてPK戦4-2で12年ぶりの国際タイトルを手にした。
昨年のナビスコ杯を制したジュビロ磐田とコパ・スダメリカーナの優勝チームであるインデペンディエンテ(アルゼンチン)が対戦する「スルガ銀行チャンピオンシップ2011」が3日、静岡・エコパスタジアムで行われた。
試合は2-2の末にPK戦に突入。そこで先行の磐田GK川口能活が2本を止める活躍を見せ、PK戦4-2で勝利をつかんだ。同大会は昨年のFC東京に続いて日本勢が2年連続優勝。磐田にとっては1999年のアジアクラブ選手権とアジアスーパーカップ以来、12年ぶりの国際タイトルの獲得となった。
磐田は前日練習で負傷を訴えたエースFW前田遼一が欠場。また病気療養のためFW山崎亮平も長期離脱中と、前線は万全とはいえない布陣となった。システムは4-4-2でGKは川口能活、DFラインは右から駒野友一、加賀健一、藤田義明、山本脩斗。ダブルボランチは岡田隆と那須大亮、2列目は右に船谷圭祐、左に山本康裕が入った。2トップは山田大記とジウシーニョが組んだ。
対するインデペンディエンテは4-4-2を採用。ペレス、パッラ という個人能力の高いストライカーを前線におき、そこにフェレイラとフレデスという攻撃的MFが積極的に絡んできた。チーム全体として、細かいパス回しを多用して攻め込み、ゴール前では一気にギアを入れて攻撃を仕掛けてきた。
相手は南米屈指の名門だが、最初にリズムをつかんだのは磐田だった。前半4分、右サイドからの駒野の浮き球縦パスに山田が抜け出し、胸トラップでゴール前に進入して右足シュート。角度がなく、またジャストミートできなかったために決められなかったが、この試合のファーストシュートで勢いを付けた。
そして前半11分、磐田が先制点に成功した。左サイド、ゴールからやや遠目の位置でFKをゲット。これを駒野友一がゴール前の味方に速めのボールを入れると、相手DFがヘディングでのクリアをミスしてオウンゴール。ラッキーな形で磐田が1-0リードを奪った。
その後、インデペンディエンテがテクニックを活かしたボール回しを繰り出すが、磐田も組織的守備で対抗。前半18分にはPA右で山本康が右足ミドル。こぼれ球から山田が左足シュートを放った。しかし、これもGKに弾かれ、さらにジウシーニョが詰めたが、決められなかった。
そんな中、警戒していたセットプレーで磐田が失点してしまった。前半33分、磐田にとって左CKの場面で、中央でDFのM・ベラスケスが競り勝ち、ボールがファーサイドへ。これをDFトゥッシオが反応して右足で押し込み、1-1の同点とされた。前半はそのまま1-1で折り返した。
後半開始、両軍ともにメンバー変更を行った。この大会は各チーム6選手を入れ替えることができるが、磐田はまず船谷に代えてFW荒田智之を投入した。対するインデペンディエンテは2選手を交代。MFフェレイラに代えて背番号「10」を背負うFWロドリゲスを、MFバッティオンに代えてDFバエスを送り出した。
何とか先に追加点を奪いたい磐田だったが、後半3分に逆転された。 磐田にとってPA右でFWパッラがボールを受け、磐田2選手が囲みにいったが、間をドリブルで抜かれてシュートを決められた。個人技で一瞬の隙を突かれて1-2と逆されてしまった。
しかし、磐田は出場機会に飢えていたストライカーが魅せた。後半13分、右サイドからジウシーニョの丁寧なクロスに、後半から出場の荒田智之が走り込んで右足インサイドのボレーシュート。今季リーグ戦5試合出場無得点と悔しい思いをしている男が、値千金のスーパーボレーで2-2同点に導いた。
磐田は後半17分、岡田に代えてMF小林裕紀を入れた。さらに同23分、山本康に代えてFW金園英学を投入した。磐田は同24分、左MFに下がっていたジウシーニョがPA左からシュート。しかし、これはGKの正面を突いた。インデペンディエンテは同26分、ベレスに代えてMFカブレラを、M・ベラスケスに代えてDFアルガチャを送り出した。
磐田は後半32分、ジウシーニョに代えてMF菅沼実を投入した。その1分後、磐田が好機を得た。小林の縦パスに金園が抜け出し、PA右付近から右足シュート。うまくシュートしたが、GKの正面を突いた。さらに同34分、ゴール正面やや右でFKをゲット。これを駒野が直接狙ったが、GKにセーブされCKに逃げられた。
その後、磐田は駒野のクロスや小林のパスで荒田&金園の2トップを使い、インデペンディエンテはドリブルなど個人技を活かしてゴールを狙ってきた。しばらく一進一退の攻防が続いたが、磐田が後半42分にチャンスを作る。PA中央やや右で、金園が小林のスルーパスに抜け出し、右足を振り抜こうとした。相手DFのスライディングに阻まれたが、惜しいシーンとなった。
後半44分、磐田は加賀のパスを受けた山本脩が中に切れ込んでシュートまで行ったが、GKにセーブされてしまった。ロスタイムは2分。その後、お互い懸命に攻めたが、ゴールが奪えず。2-2のまま大会規定によりPK戦に突入した。
PK戦、先行の磐田はまず小林が成功。続く山田も成功して2-1でインデペンディエンテの2人目を迎えた。ここで世界を知る守護神川口能活がさすがのセーブを見せる。完全に読みきってMFペジェラノのシュートを防いだ。
その後、磐田は3人目の那須が失敗したが、直後にまた川口が大仕事。インデペンディエンテの3人目、DFバエスのキックを右手一本で弾き出し、3-1と優位な流れを作る。磐田はその後、4人目の駒野、そして5人目の藤田が決めてPK戦4-2で12年ぶりの国際タイトルを手にした。