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[スルガ銀行CS]荒田が値千金のスーパーボレー、「これをいい機会にして頑張りたい」

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[8.3 スルガ銀行チャンピオンシップ 磐田2-2(PK4-2)インデペンディエンテ エコパ]

 2-2の末のPK戦に勝利し、12年ぶりの国際タイトルを手にしたジュビロ磐田。オウンゴールで先制しながらも逆転される苦しい展開となったが、出場機会に飢えていた男が“救世主”となった。

「ほんとに嬉しいです。ジウシーニョから良いボールがきたので、あとはゴールをめがけてぶち込むだけでした。タイトルが取れて良かったです」

 1-2の後半13分、後半開始から途中出場していたFW荒田智之が魅せた。右サイド、FWジウシーニョがドリブルから右足でクロスを入れたが、PA内右に走り込んでうまく合わせた。右足インサイドでボレーシュートを繰り出し、ゴール右に突き刺した。これが結果的に“歓喜のPK戦”へと導く、値千金の同点弾となった。

「なかなか結果が出ずにいたので、これをいい機会にして頑張りたいと思います」

 試合後のヒーローインタビューでこう口にしたが、荒田は今季リーグ戦5試合出場の無得点と、満足行く結果が残せていなかった。そもそも、2009年に水戸でリーグ戦14得点を決めて磐田に加入。FW前田遼一の相棒として期待されたが、2010年はリーグ戦13試合無得点と苦戦した。

 意を決して挑んだ2011年シーズンだったが、2トップは前田と現在は病気療養で離脱しているU-22日本代表FW山崎亮平が君臨した。いわゆる“スーパーサブ”的な3番手にも、大卒ルーキーのFW金園英学が台頭。悔しい思いをし続けてきた。この日は前田が怪我で急遽欠場。だが、先発2トップはジウシーニョと、本来はMFの山田大記が組む形となり、再びこみ上げてくる思いがあった。そんな中、途中出場で結果を残した。

「(南米の選手は)1対1の激しさとか、見習う所があった。そういうのを練習から出していきたい。リーグ戦にいい形で持っていけたらいいなと思います」とさらなる成長を誓った荒田。前田の怪我の回復具合次第では、FWの選手層は薄くなる。この日のゴールをきっかけに、まずはFWの3番手、2番手に躍り出るつもりだ。

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