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ゲッツェとマッチアップの内田「豆タンクみたい」

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 ブンデスリーガは26日、第14節2日目を行い、MF香川真司の所属するドルトムントはホームでDF内田篤人の所属するシャルケ04と対戦した。2位・4位対決となった注目の「ルール・ダービー」はドルトムントが2-0の完勝をおさめた。5試合ぶりのベンチスタートとなった香川は後半33分から途中出場。内田は2試合連続の先発フル出場を果たし、ドイツで初めて「香川vs内田」の日本人対決が実現した。

香川の試合後コメント
試合レポート

以下、試合後のコメント

●DF内田篤人(シャルケ04)
―復帰2試合目で激しい試合だった。
「向こうは中2日らしいので、それで負けるのは悔しい」

―ゲッツェとのマッチアップは?
「重心が低いし、いい選手。体も強いし、ドイツ人っぽくない技術もある。豆タンクみたい。技術もあるけど、しっかりしている。芯がある。なんて言うんだろ。あいつデブ? 丸っこい」

―香川が先発外だった。
「ああ、俺、(香川)真司と戦う運命じゃないんだなと思った」

―試合前の指示は?
「(ドルトムントの)左は19番(グロスクロイツ)から11(ゲッツェ)に変わったから。分かるだろ、みたいな」

―想定していたことは?
「19番の大きい坊主のやつ(グロスクロイツ)。試合前に変わった。でも、なんなら19のほうが嫌だった。怖さ的にはあっちの方がある。ごりごり来るし。11番の方がサッカーうまいし、知ってるけど、やってめんどくさいのは19番。考えずに突っ込んでくるタイプだから」

―試合の入りで苦戦した?
「俺? 普通だったと思うけど。普通じゃないかな」

―調子は?
「上がってると思う。練習も回数を重ねているのでキレはある。あとは時間が勝手に解決してくれる。なんで真司出なかったの?」

―疲れとか、プレーが良くないとか。
「元気なかったね。あいつ、そういうの態度に出るよね。かわいいよね」

―香川のプレーについては?
「真ん中でも、ディフェンスの間が狭いところでも、もらって前を向いてっていうプレーはバリオスとかできないから。真司は厄介だし、彼が持つようなところでは触れない。絶妙なんだけど。出なくてよかったよ」

―香川へのクロスをクリアした。
「あいつだけをマークしていた。後ろからこっそりずれて、あいつだけを見ていた」

―フリーで手を上げているのにボールが来ないシーンが多かった。
「まあ、なんていうかダービーだし、力が入って視野が狭くなった。ドルトムントはプレッシャーがうまかった」

―プレッシャーでつなげなかった?
「なんですかね。切り替えが早いですね。プレッシャーがうまいっていうか、一体感があるし、連動している。取ってもすぐ取られて、そのあとつながれて、バルサまではいかないけど、失ってから取り返すまでが早い。で、バリオスが前にいるから(前でも起点がつくれる)」

―バウムヨハンとの連係は?
「彼は、当てておけば勝手に前を向いてやる。もっとやれば、もっとよくなる」

―クロスをほとんど入れられなかった。
「SBが上がるなんて中盤ありき。時間もなければ、タイミングもなかった。位置的には高いところにいたんだけど。これっていうパスがない。前の試合でもうちょっと(プレーを)やれればっていうのがあったから。ゴールキックからのもらい方とか。見てはくれているし。でもパスは入らなかった」

―アウェーの難しさはあった?
「間違いない。ダービーっていうのもあるけど、ゴール裏にあれだけ人が入って。そんな中でできるのは幸せなこと」

―ゲッツェと競ってカードが出た。
「あいつの足がかかったと思ったけど。ドイツの審判はうまいよね。ドイツでは審判がミスしたらこれでもかっていうくらいテレビでやる。日本でもやった方がいい。社会に出ればどんな仕事しても、批判は受けますからね」

―ゲッツェに入れ替わられた。
「ゲッツェにがっつり行ったら、ゲッツェが止まらなかった。危なくないスライディングだった。(小競り合いになったが)最後は、自分は我関せずだった」

―ユニフォーム交換のあとにスタンドへ挨拶に行った。
「ダービーに勝てなきゃ。悪いでしょ。アウェーでもなんでも。点を取られてるし」

―ドルトムントについて。
「良いチーム。CLでなんで勝てないんだろうね。経験? (昨季、シャルケにはラウルがいて)大事なところでラウルが出てくるしね」

―ELが木曜にある。
「がんばります。練習して使われるなら、がんばります。試合が多いのは、今の僕的には良いです」

―5試合ぶりの黒星だが?
「いつか負けますからね。落ちることはない。みんなそれなりにやってきている選手だから」

(取材・文 了戒美子)

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