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李忠成が海外挑戦への思いを激白、「センタリングに合わせて点を取る予感がある」

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 イングランド・チャンピオンシップ(2部相当)のサウサンプトンに移籍した日本代表FW李忠成が「李忠成オフィシャルTV powered by みんなの放送」で初の海外挑戦に臨む心境を語っている。

 1月28日のFA杯4回戦・ミルウォール戦で欧州デビューを果たし、同31日のカーディフ戦ではリーグデビュー。今月7日に行われたFA杯4回戦の再試合で移籍後初先発も飾った。初ゴールが待望されるストライカーが、欧州移籍を志すきっかけとなったのは、2007年の日本国籍取得後に招集された五輪代表での海外遠征だったという。

「初めてアジアの国々に行って、すごく世界観が広がった。自分も海外でサッカーをしたいという気持ちが、そのとき芽生えました」。同年9月のサウジアラビア遠征では、飛行機の窓から生まれて初めて砂漠を目の当たりにした。「テレビでは見たことがあったけど、肉眼で見たらすごく雄大で、スケールの大きさに感動した。自分ももっともっと大きくならないといけないと、人生観が変わった瞬間でした」。あれから4年余り。「すごく時間がかかってしまいましたけど、今回その舞台に立てるということで、不安もあるけど、期待感に満ち溢れています」と新たなチャレンジに目を輝かせている。

―プレミアリーグの印象はどうですか?
「間違いなく世界一のリーグだと思いますね。リーグ全体のレベル、各チームのレベルのアベレージを見ても、世界一だと思います」

―来シーズン、プレミアリーグに上がって対戦してみたいチームはありますか?
「マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、チェルシー、アーセナル。ビッグクラブはありますけど、まずはプレミアに上がることを第一目標として考えています。その前に試合に出ないといけないですし、試合に出るためには練習中にアピールしないといけない。一つひとつの壁を乗り越えていった先に、ビッグクラブとの対戦があると思います。何もかもが予想どおりうまくいくことは難しいと思うので、耐えるところは耐えて、努力して、サンフレッチェのときのような、柏レイソルのときのような、そしてFC東京のときのような、つらい時期をしっかり乗り越えて、活躍できる準備をしていきたいと思っています」

―昨年はJリーグで得点ランキングの上位に入りました。イングランドでは何点ぐらい取りたいですか?
「早く1点取りたいですね。1点取れば、2、3点取れると思います。そこは自分で自分を信じているところですね」

―FWとしてはやはり1点目が重要?
「そうですね。最初の1点がすごく大きな意味を持つと思います。広島のときは1点を取るのに1年かかってしまったので」

―イメージしているゴールはありますか?
「センタリングに合わせて点を取るんじゃないかなと思います。何となく予感ですが」

―楽しみですね。実際にどういうゴールが決まるか。
「プレミアリーグでしっかりプレーできれば、間違いなくW杯でも活躍できると思っているので、日々の練習なり試合なりで自分をもっともっと高みに持っていかないといけないと思います。プレミアリーグで戦えないのであれば、W杯の本戦に行っても戦えないわけで、そういう部分は自分がA代表に入ってから、すごく逆算するようになりましたね。ただ単にW杯に出場するということで満足するのではなくて、今のままの能力だったら間違いなく通用しないと思うし、(長友)佑都にしても(本田)圭佑にしても長谷部さんにしても、みんなベスト8、ベスト4、優勝というのを目標としてしっかり持っていて、その気持ちに刺激された部分もありました」

―先を見据えて今の自分を考えている?
「プロサッカー選手になった1年目に海外移籍という目標を掲げていたわけではなくて、一つひとつ小さな目標をクリアしていった先にまた新しい目標ができて、という形で今までサッカーをしてきました。自分に足りない部分を補っていかないといけないし、いい部分はもっと上げないといけないと思っています。がんばってきた結果、ほんとに運よく、幸運が舞い込んできて、そのチャンスをつかむことできて、日本代表になって、アジア杯でゴールを決めることもできたし、アジア杯を制覇するメンバーの一員としてあの場に立つことができました。自分を取り巻く環境もすごく変わって、北京五輪に出たときの達成感に満ち溢れた自分とはまったく違って、今はもっと上に上に行かないといけないという気持ちや期待感でいっぱいです」

―サウサンプトンの環境はどうですか?
「すごく穏やかに時間が流れる田舎町というか、港町なので、すごく住みやすいですね。何よりもサウサンプトンに住んでいる人やチームメイトがすごく優しく受け入れてくれました。サッカーに打ち込める環境だと思います」

―サッカー選手は食生活も大変だと思いますが、食事は?
「チームとして朝と昼はみんなで集まって食べるというのが規則であります。バイキング形式で、朝はサラダやパン、ハム、ヨーグルトと、軽いものですけど、しっかり出ますし、昼は魚や肉のグリル、野菜、パスタ、チキンライスとか、すごくボリュームもあるので、自炊するのは夜だけですね。だから自分の場合はすごくよかったですね」

(協力 李忠成オフィシャルTV powered by みんなの放送)
★李忠成選手の動画付きインタビューの全文をご覧いただきたい方は上記リンクからご視聴ください(外部サイトに飛びます。PC版ではご視聴いただけません)


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