コッパイタリアの決勝が20日に行われ、ナポリがユベントスに2-0で勝利し、1987年以来25年ぶりとなり4度目の優勝を果たした。2011-12シーズンのセリエAで23勝15分の無敗優勝を達成していたユベントスだったが、ついに今季初黒星。17年ぶり10度目の優勝はならず、今季限りで退団が決まっているFWアレッサンドロ・デル・ピエロにとっての"ラストゲーム"を白星で飾ることはできなかった。

　試合が動いたのは後半18分だった。DFカンパニャーロのスローインをFWカバーニが頭で落とすと、こぼれに反応してPA内へ抜け出したFWラベッシがGKストラーリに倒されて、PKを獲得する。これを落ち着いてカバーニが決めて、ナポリが先制に成功した。

　同点に追いつきたいユベントスは後半23分に選手交代。デル・ピエロとDFリヒトシュタイナーに代えて、FWブチニッチとFWペペをピッチへ送る。しかし、反撃のための策も実らない。

　後半38分にはナポリが試合を決定づける2点目。カウンターからチャンスをつくった。MFインレルからFWパンデフへつなぐと、最後はMFハムシクが冷静に流し込んだ。2-0と差を広げた。

　意地をみせたいユベントスだったが、終了間際の45分には途中出場のFWクアリアレッラがDFアロニカへのひじ打ちで一発退場。後味の悪いまま、デル・ピエロのラストゲームで零封負けを喫した。

　2点差に広げたナポリは最後まで攻めの手を許さず。守備陣も奮闘をみせると、2-0の完封勝利を収め、実に25年ぶりとなるコッパイタリア優勝を果たしてみせた。