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開催国・豪州がGL敗退危機…世界的エースの復帰待つ間に崖っぷち

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FWサム・カー

 女子ワールドカップは27日、開催国のオーストラリアがナイジェリアと対戦し、2-3で敗れた。初戦でアイルランドを1-0で下したものの、これで1勝1敗。31日の最終節では東京五輪王者のカナダとの対戦を控えている中、引き分けでも敗退の可能性が残るという厳しい状況となった。

 オーストラリアのB組は現在、勝ち点4のナイジェリアが首位を走り、同勝ち点のカナダが2位で追いかけている状況。3位のオーストラリアは初戦で初出場のアイルランドを1-0で下したが、PKによる1点のみと大苦戦した後、第2戦ではナイジェリアとの打ち合いに敗れ、決勝トーナメント進出圏外の3位に沈んでいる。

 大会前はダークホースとして優勝候補にも挙げられていたオーストラリアだが、不調の要因は世界屈指のエースストライカーの負傷だ。チェルシー女子のエースとして、昨季まで2シーズン連続でイングランド女子スーパーリーグ得点王に輝いた実績を持つFWサム・カーが今大会、ふくらはぎの怪我によって一度もピッチに立つことができていない。

 イギリス『BBC』によると、トニー・グスタフソン監督はカーの状態について「試合の前日まで確証は得られない。試合当日にプレーできるかを確認するためにテストする必要があるかもしれないくらい厳しい状況だ」と話したという。

 とはいえ、カー自身は出場に前向きな様子。指揮官は「彼女は試合に出るためにできることを何でもするつもりだ。私も彼女が試合に出たいと思っていることを知っているし、彼女は試合に出る資格がある」と明かしつつ、「もし彼女が出られるのであれば一緒に計画を立てたい。出場時間を最大化するために何ができるかを考える必要がある」と起用の可能性を示唆した。

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