beacon

[日本クラブユース選手権U-18]磐田U-18、PK戦決着の静岡ダービー制す

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.3 日本クラブユース選手権U-18東海予選準決勝 磐田U-18 1-1(PK4-3)清水ユース ゆめりあ]

 adidas CUP 2012 第36回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の出場権を懸けた東海予選準決勝で清水エスパルスユースとジュビロ磐田U-18の「静岡ダービー」が実現。1-1で突入したPK戦を4-3で制した磐田U-18が全国大会出場を決めた。

 勝者が全国進出、敗れれば地区予選敗退という大一番。膝の半月板の負傷によってMF北川滉平(2年)が不在の磐田に対して、清水はトップチーム合流中の大黒柱・U-19日本代表MF石毛秀樹(3年)が欠場し、怪我の主力DF西村佳祐(3年)も先発から外れた。その中で先制したのは清水。前半5分、MF浅井凱都(3年)の左クロスをファーサイドのMF岡田匠馬(2年)が折り返すと、最後はCB藤嵜智貴(3年)が豪快な右足ボレーでゴールへと叩き込んだ。

 その後も試合の主導権を握っていたのは清水。1トップのエースFW加賀美翔(3年)や、豊富な運動量で走り回る右のMF水谷和磨と緩急をつけたドリブルで局面を打開する左の岡田の両ワイドを中心にチャンスを生み出していた。中盤から前へ飛び出す動きにも迫力のあった清水は、前半34分に藤嵜の縦パスに反応した水谷が左足を振りぬき、37分にも大型ルーキー、FW北川航也(1年)が敵陣でのインターセプトからDF2人を交わして右足シュートを放った。 
 
 ただ磐田も前半半ば頃からポゼッションを高めて徐々にリズムを掴み始める。前半28分にはFW中野誠也(2年)が抜群のスプリント力を発揮してカウンターから一気にゴールへ迫り、35分には中野のラストパスからMF金原唯斗(2年)が決定的なシュートを打ち込んだ。そして後半5分、左クロスを中央の中野が頭でつなぐとファーサイドから飛び込んできた交代出場の1年生MF上原力也が左足でゴールへ押し込んで同点に追いついた。

 この後はともに相手の守りを上回る攻撃ができないまま、時間が過ぎていく。その中で後半流れを引き寄せていた磐田は35分に縦パスから中野が抜け出すが、清水GK八谷惇希(3年)の好守に阻まれ試合を決めることができない。互いに足を攣らせる選手も続出。1-1で突入した延長戦は総力戦となった。その後半には交代出場の磐田FW竹下玲王(2年)がGKをかわすもシュートは清水DF鈴木準弥(3年)がスーパークリア。一方の清水も同7分に交代出場のMF久保匠吾(2年)がGKと1対1となったものの、GK牲川歩見(3年)に阻まれて得点することができなかった。

 結局、1-1のまま延長戦も終了。全国切符のかかったPK戦では磐田2人目のキックを清水GK八谷が左へ跳んでストップする。だが清水は4人目のMF浅沼大和(2年)の右足シュートが右ポストを直撃。先攻の磐田5人目が成功したのに対し、清水5人目の藤嵜の右足シュートは磐田GK牲川が右へ跳んで止め、4-3で勝った磐田が全国大会出場権を手にした。

[写真]後半5分、磐田U-18のMF金原が同点ゴール

(取材・文 吉田太郎)

TOP