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[ミズノカップU-18IN熊本2012]予選大会から参加の三好が春の王者・香川西に7発大勝!

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[8.14 ミズノカップU-18IN熊本2012サバイバルマッチ 香川西2-7三好 熊本総合運動公園陸上競技場]

 全国の強豪18校が優勝を争う「ミズノカップ U-18 IN 熊本 2012」が14日、熊本総合運動公園陸上競技場などで開幕。勝者9チームが上位リーグへ進出し、敗者9チームが下位リーグへと転落する「サバイバルマッチ」9試合が行われ、予選大会にあたる「ミズノグローイングカップリーグ IN 黒潮 2012」(7月、高知県黒潮町)から勝ち上がってきた三好(愛知)が、今春の「ミズノカップ U-18 IN 高知」優勝チームである香川西(香川)を7-2の大差で下す番狂わせを演じた。

 プリンスリーグ四国で開幕11連勝中の強豪・香川西をミズノカップ熊本大会初出場の三好が飲み込んだ。強豪との対戦で気合十分の三好は立ち上がりから相手をプッシュすると6分、DF川崎大輔(3年)からの縦パスを受けたFW中島大地主将(3年)が身体の強さを活かして強引に縦へ仕掛け、そのまま左足シュートをゴールへ叩き込む。さらに8分には中島のポストプレーからMF磯村友佑(3年)が右足ダイレクトで2点目のゴールを左隅へとねじ込んだ。

 連続失点で目が覚めたか、香川西はすぐさまパワーのある攻撃で押し返し、17分には右CKから高知大会MVPのCB小田光(3年)が左ポスト直撃のヘディングシュート。さらに20分にはFW近藤義剛(3年)のスルーパスに走りこんだMF佐々木雄帆(3年)の左足シュートが再び左ポストを叩いた。近藤のキープ力や右MF箱崎裕也(3年)のドリブル突破からゴールに迫った香川西だったが、逆に攻め急いだ隙を突かれて得点差を広げられてしまう。

 自陣から丁寧にボールをつなぎ、前線のターゲット・中島やオープンスペースへの配球でリズムをつくる三好は、30分にも10番MF横地貴徳(3年)の豪快な左足シュートで加点すると、後半にも中島の2発と横地、FW小迫智貴(3年)のゴールで4得点を追加。香川西は0-7の後半33分からMF片倉冬威(3年)と近藤のゴールで2点を返したものの、まさかの大敗で下位リーグ戦へ回ることとなった。

 全国総体愛知県予選で8強の三好が、大会関係者たちも驚く大勝劇。予選大会から這い上がってきたチームは全国の強豪たちとの“腕試し”の場でポテンシャルの高さを見せつけた。「(全国常連のレベルを)肌で感じたら、その瞬間から変わりなさい」という湯本隆晃監督からの指示の下、個々のレベルアップに努め、試合中でもいいものを敏感に吸収して成長を遂げようとしていた選手たち。対戦相手の香川西の選手から「オマエら、(全国でも)行けるぞ」と声をかけられるほどの内容、結果で好スタートを切った。

 主将の中島は「自分たちのサッカーにこだわって、全国のてっぺんを獲ることが目標」と宣言。相手がベストコンディションではなかったとはいえ、強さを十分に発揮した愛知の実力派が、ミズノカップでさらなる旋風を巻き起こして、選手権へ向けて大きな自信をつかむ。

(取材・文 吉田太郎)
2012ミズノカップIN高知特設ページ
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