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[ヤングサッカーフェスティバル]11年国体得点王の静岡選抜FW中野、GKかわして1ゴール

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[3.10 静岡県ヤングサッカーフェスティバル男子の部 静岡県ユース選抜2-4日本高校選抜 草薙球]

 静岡の高速ストライカーが日本高校選抜ゴールを陥れた。静岡県ユース選抜のFW中野誠也(磐田U-18)は1-1の前半24分、相手のミスを突いて敵陣でボールを拾うと、距離を詰めてきたGKを右側からかわして右足で勝ち越しゴールをねじ込む。「相手がちょっとミスして自分の前にこぼれてきていたので、ここは一番落ち着かなければいけないというのがあった。ちょっとボールタッチが大きくなってGKのところへ行ってしまったんですけど、冷静に抜いて決められて良かったです」。この他にも前線でボールを収めつつ、自慢の快足で相手の裏へ抜け出すなど日本高校選抜を苦しめていた。

 11年山口国体少年男子では4試合連続の計5得点で得点王を獲得。ボールを持ってもスピードを落とさずにグイグイとゴールへ迫るFWは、静岡の全国制覇に大きく貢献した。本人は力強さや精度を課題に挙げるが、昨年のプリンスリーグ東海でも11得点を挙げて得点ランキング2位に食い込むなど、今年のユース年代注目のストライカーのひとりであること間違いない。そしてこの日は高校トップレベルの選手相手に存在感を示し、新たな自信も得た。

「レベル高い相手に完ぺきではないですけど、ちょっとはできたところがあったので、そこは自信をもっていいところだと思う。ただ、できなかったところもたくさんあったので、そこは反省して今後活かしていきたい。抜け出したところは抜け出せたんですけど、力で負けて打てないシーンもあった。そこでどうにかできる選手にならないとワンランク上には行けない」

 今年は「得点王になってチームも優勝して、そうなったらベストだと思います」とプリンスリーグ東海で得点王を獲得して連覇に貢献すること。また全国大会でもインパクトを残すつもりだ。もちろん目標はトップチーム昇格。「J行っても通用するように、いろいろな精度を上げていきたいです」。“王国”静岡を代表するストライカーはゴールを連発して自身の評価をさらに高める。

(取材・文 吉田太郎)

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