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[MOM754]三菱養和SCユースMF秋田翼(新3年)_威力発揮した養和の「左」

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[3.21 イギョラ杯3位決定戦 東京朝鮮高1-4三菱養和SCユース 味フィ西]

 三菱養和SCユースの突破口は左サイドだった。「自分の得意なところは攻撃の面だと思うので上がらないと、自分の持ち味も出せないですし、だからといって守備を怠るというのもチームに迷惑をかける。なるべく高い位置でプレー出来ればと思っている」という左ウイングバックのMF秋田翼が再三オープンスペースへ飛び出し、そのスピードと1対1の強さで決定的な仕事をしていく。

 前半14分に左サイドから出したラストパスのこぼれ球がFW黒木周の先制ゴールにつながると、28分にもそのラストパスがFW木村陸人のゴールをもたらした。その他にもスルーパスやサイドチェンジから左サイドを抜け出す場面が何度もあり、その運動量と攻撃力で存在感発揮。「(武器は)1対1の仕掛けとチャンスメークのところ。サイドの1対1とか自分はこだわりを持っているので、そこで自分も勝負出来ればなと思っています。1対1で剥がせる選手とか個がないと(トップレベルでは)通じないと思う。チームの和も大事だと思うんですけど、今は個を突き詰めていきたい」というMFが相手にとって最も厄介な存在になっていた。

 4月7日にはプレミアリーグEASTが開幕する。チームは昨年、一昨年といずれも8位でギリギリの残留だった。「去年、一昨年と自分も何も力になれなくて、チーム自体も苦しい状況だったので、今年こそはと思っている選手は多いですし、自分もそう。ひとつでも順位を上げて埼スタに行くつもりでやっていきたい」。柏の下部組織出身で元U-16日本代表。養和の「左の矢」が得意の攻撃面で相手を押しこみ、勝利をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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