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[ミズノカップIN香川]“ 蝶のように舞い蜂のように刺す”日本航空が地元・香川西撃破!

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[3.29 ミズノカップU-18IN香川 香川西1-3日本航空 瀬戸大橋記念公園]

 Jクラブユース、高校の有力16チームが優勝を争う「ミズノカップU-18 IN 香川(うどん県)2013」が29日、香川県の瀬戸大橋記念公園で開幕した。予選リーグ1日目の8試合が行われ、地元・香川西(香川)と日本航空(山梨)の全国高校選手権出場校同士の一戦は、日本航空が3-1で勝利した。

 昨年、全国高校総体16強の帝京三と09年度高校日本一の山梨学院を連破して初めて全国選手権の舞台に立った日本航空が、新チームでも強さを発揮した。前半10分にセットプレーの攻防戦でPKを献上したものの、左SB安藤匡志のキックをGK吉田雅貴が右へ跳んでストップ。守護神のビッグセーブによって大ピンチを逃れると、逆に連続ゴールで試合の流れを自らに傾けた。

 まずは13分、3人目の動きで鋭くPAへ飛び込んだ153cmの注目MF山口和樹主将へFW栗山将太からのラストパスが入る。山口はGKとの1対1から相手のタイミングを完全に外してから、ゆるやかな右足シュート。相手をあざ笑うかのような一撃がゴールへ吸い込まれて日本航空が先制した。山梨の新鋭は16分にも追加点を奪う。カウンターから右サイドを抜け出したSB斉藤匠平のラストパスをファーサイドでフリーだった2人のうちのひとり、MF荒木翔が右足でゴールへ沈めて2-0とした。

 攻撃を急がず、低い位置でのポゼッションでじっくり相手の穴を探してから薄い守りを強襲する。“ 蝶のように舞い蜂のように刺す”をスローガンに躍動する日本航空は、この後も左ショートコーナー後のワンツーから山口が決定的な右足シュートを放ち、直後にも左サイドを崩して栗山が決定機を迎えるなど四国の雄、香川西を切り崩していく。そして29分には抜け出したMF榎本和輝がGKの股間を射抜くシュートを決めて3-0とした。

 対して人数をかけたカウンターなどからチャンスをつくっていた香川西は、MF吉田琢登とMF秋山和大らキープ力のある中盤がリズムをつくり、最前線で力強い動きを見せるFW阪本翔一朗とFW藤岡航世の2トップを軸に反撃。そして32分に阪本のゴールで1点を返す。だが、後半、これ以上の追撃することができず。黒星スタートとなった。

 日本航空の仲田和正監督が「選手権での(山梨)連覇ですよね。そこで2連覇することと、全国へ出て1勝すること。そして歴史に新たな1ページを刻めるように。そこが1番の目標ですね」と語る今年は、初めて全国選手権に出た直後の非常に大事な1年だ。3年生の主力は卒業したが、小さな逸材・山口のほか、再三力強いドリブルで香川西を押し返していた荒木、MF山田哲也、榎本らが精度の高さと局面を連動した動きで崩していくサッカーは注目だ。指揮官も「昨年よりもこじんまりしているけれど、まとまりはあるかなとスタート段階では思っています」と期待する。

 シーズン本格始動へ向けてどれだけ自信を手にすることができるか。23日から行われていた時之栖サッカースプリングフェスティバル~ミズノカップ2013~では優勝。山口が「静岡のミズノカップでBチームが優勝したんで、やっぱりボクたちもまずは優勝を目指している」という今大会でも全国の強豪を打ち倒して頂点に立つつもりだ。

[写真]前半29分、日本航空・榎本(右)が3点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)
ミズノカップU-18 IN 香川2013特設ページ
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