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[国体少年男子]「大阪のサッカーをしてくれた」も0-1惜敗、大阪の悲願は来年に持ち越しに…

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[10.3 国体少年男子決勝 東京都1-0大阪府 味スタ]

 シュート数は15-5と圧倒。ボールを支配し、決定機もつくった。だが結果は0-1敗戦。大阪府の坂元博晃監督(高槻北高)は「それが勝負っていうところの難しさかなと思います。勝たしきれなかった……。勝たせてやりたかった。準備も含めて本当にその思いのあるチームだったと思っています」と無念の表情を浮かべていた。
 
 序盤からMF市丸瑞希(G大阪ユース)を中心としたポゼッションサッカーを展開。DF間を射抜く縦のショートパスを通し、狭い局面でもパスとポジショニングの精度の高さで打開してボールをPAまで運んでいった。試合を通して得点の予感を漂わせていた大阪だが、坂元監督が「堂々と構えているように見えた。揺さぶりにくいかなと思いました」と評した東京守備陣はボールを持たれてもブレずに守り、最終局面で高さと粘り強さを発揮してくる。そして後半13分、大阪は自陣でのミスからショートカウンターを許して先制点を献上してしまった。

 ただ失点したあともショートパスをつなぐ大阪のサッカーを貫いた。警戒されていても攻撃の狙いを変えずにボールを支配し、相手の隙を狙い続けた。「ボールを動かして、相手の開いたところを隙を狙って、それを継続してきたチームなので、そこはこだわりましたね。(結果は)1チャンス取られて負けたくらいかなと。大阪のサッカーをしてくれたかなと思います」と指揮官。08年から10年までの3年連続の準優勝を含めて6年連続で4強入りし、今年こそ悲願を達成したかった。強さを示したものの、勝ち切れなかった大阪の悲願は来年へ持ち越しとなった。

(取材・文 吉田太郎)
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