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[チャンピオンシップ]神戸トップチーム昇格のGK吉丸、PK戦で目標の日本一逃す

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[12.15 高円宮杯チャンピオンシップ 流通経済大柏高1-1(PK5-4)神戸U-18 埼玉] 

 ヴィッセル神戸のトップチーム昇格が決定しているGK吉丸絢梓(3年)は、チャンピオンシップ制覇を果たすことができなかった。「チームとしてここまでこれたのは嬉しいことで、プレミアのWESTで優勝できたことは嬉しい。でもチャンピオンシップで勝って優勝することが目標だったので残念です」と唇を噛んだ。

 シュートストップやクロスへの反応に自信を持つ世代屈指の守護神。2年時には兵庫県選抜として出場した岐阜国体少年男子で同県を30年ぶりの日本一へ導いている実力派のGKだ。この日は味方のクリアミスから前半に失点したが、その後は安定したパフォーマンスで得点を許さず、味方の同点劇につなげた。だが「止めて当たり前」という強い気持ちで臨んだPK戦で敗戦。「後半は自分たちのサッカーができていて良かったと思います。絶対に行けると思っていました。PK戦は『止めてやる』っていう感じでいた。それをプレーにできなくて悔しいです」と無念さを滲ませていた。

 宮崎県のセレソン都城FCから「親にも九州を出たほうがいいと言われて」神戸U-18へ進んだ。そこからの3年間について「2年の夏から試合に出始めて、自分も上手くなった気がしています。でも、最後こういう形で負けてしまったのが悔しい」。目の前で日本一を逃したこの悔しさを準決勝まで勝ち残っているJユースカップ、そしてプロでの活躍につなげる意気込みだ。「トップでは今の自分は絶対に通用しないと思っている。1日でも早く試合に出たい。自分はクロスやシュートを止めることが得意なので、そこを伸ばして、逆にコーチングがあまりできていないので改善していきたい。代表にも選ばれてきているので、自信につなげていきたい」。この日の悔しさを忘れず、チームをより救うことのできる逞しい守護神になる。

(取材・文 吉田太郎)
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