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「NEXT GENERATION MATCH」初勝利へ、日本高校選抜「高校サッカーの魂」見せる

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 全国4,000校を越える高校サッカー部の代表が、あす22日に行われる「NEXT GENERATION MATCH」(国立)で初勝利を目指す。

 日本高校選抜は、第92回全国高校サッカー選手権で初優勝した富山一高(富山)のDF竹澤昂樹とFW渡辺仁史朗やMF寺村介(星稜高)、GK永井建成(京都橘高、ロアッソ熊本)ら同大会の優秀選手中心に構成。毎年、冬のヒーローたちが「NEXT GENERATION MATCH」でJクラブユース選抜のU-18Jリーグ選抜と熱戦を繰り広げているが、過去4回の対戦は2分2敗と一度も勝利を収めていない。それだけに寺村は「ボクらは高校サッカーの代表として来ているわけですから明日の試合は絶対に負けられませんし、Jリーグ選抜の方にはずっと勝てていないので、明日ボクらが勝って歴史を変えるじゃないですけど、そういう意味でも明日が楽しみです」と必勝を誓った。

 サンフレッチェ広島入りしたDF高橋壮也(立正大淞南高)は「今年からJリーグに入ることになりましたし、去年とは違う見られ方をすると思っているので、サポーターに早く認めてもらえるようなプレーがしたいと思っています」。「NEXT GENERATION MATCH」後に行われる富士ゼロックススーパー杯で横浜FMと戦う広島サポーターの前で活躍することを誓い、「最後の国立競技場でサッカーができることに本当に感謝しています。去年も出させてもらっているんですけど、同点という結果で終わっているので、今年は必ず勝つという高校サッカーの魂みたいなものを国立競技場で見せられたらいいと思います」と高校サッカーの代表として勝利することを宣言した。

 指揮を執る山田耕介監督(前橋育英高)はU-18Jリーグ選抜との試合へ向けて「一人ひとりのスキルは高いと思います。ある程度ボールを支配されることは覚悟しているんですけど、逆に我々もボールを大事に使っていけると思いますので、あとは一生懸命やるしかないと思っています」。高校サッカー部の代表選手たちは技術と運動量、そして精神力も発揮して初勝利を果たす。

 日本高校選抜は4月にドイツで開催される第52回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会に出場する。昨年の日本高校選抜はボルシアMG(ドイツ)、PSV(オランダ)を下すなど歴史ある同大会で初優勝を飾っており、今年は連覇をかけて海外の実力派たちと対戦。過去未勝利のJユース勢を撃破して「世界」へ弾みをつける。

(取材・文 吉田太郎)

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