beacon

[ミズノカップIN香川]愛媛ユースに6発快勝!初出場の中津東が4強へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.29 ミズノカップU-18IN香川予選リーグ第3戦 愛媛ユース1-6中津東高 瀬戸大橋記念公園球技場1]

 ミズノカップU-18 IN 香川(うどん県)2014は大会2日目の29日、予選リーグを行い、13年日本クラブユース選手権(U-18)大会8強の愛媛FCユース(愛媛)と13年度全国高校選手権出場の中津東高(大分)との一戦は6-1で中津東が快勝。中津東はDパート3戦全勝で同1位と準決勝進出を決めた。

 ミズノカップ初出場の中津東が快進撃だ。前日の初戦で日本航空高にPK戦の末に勝利すると、この日の午前中に開催された野洲高戦も0-0で突入したPK戦を10-9で制して2連勝。そして決勝トーナメント進出を懸けた大一番で愛媛ユースに6ゴールを浴びせて3連勝を飾った。

 中津東は前半11分、DFラインの背後へ飛び出したエースFW山本隼斗主将(新3年)がDFの頭上を抜く技ありのシュートを決めて先制。愛媛ユースは抜群のスピードで背後を狙ってくるFW長野旭伸(新2年)のクロスやシュートなどから反撃するが、DF河野史勇太(新3年)中心にマークを上手く受け渡しながらスペースを消す中津東の好守の前に同点ゴールを奪うことができない。

 逆に中津東は後半ゴールラッシュ。数時間前に行われた野洲戦は相手のハイプレスの前に思うような攻撃ができなかったというが、この試合では前線から運動量多く相手にプレッシャーをかけてボールを奪うと、相手DFを背負っていても落ち着いてプレーの選択をし、1タッチパスやロングボールを交えて愛媛ユースを攻略した。まずは5分に右CKを山本が頭で合わせて突き放すと、12分には縦パスを上手くおさめたMF松永一輝(新2年)が左足シュートを叩き込んで3-0。さらに18分にはカウンターから抜け出したMF大塚涼平(新3年)が4点目のゴールを奪った。

 CB田野内和輝(新2年)の攻撃参加などで反撃する愛媛ユースも後半21分、左サイド後方からのFKが相手GKのミスを誘い、このこぼれ球をMF忽那喬司(新2年)が決めて1点を返す。だが中津東は終盤、交代出場のFW樋口慎九郎とMF秋山脩生のゴールで2点を追加して6-1で大勝した。

 12年、13年と2年連続で全国高校選手権に出場した中津東だが、いずれも初戦敗退し無得点。特に今冬は優勝候補・市立船橋高を好守からのカウンター攻撃などで苦しめたが、試合終盤にFKから失点し、0-1で惜敗した。松田雄一監督によると当時の3年生たちは「3年間で一番いい試合ができた」とコメントしていたというが、やはり目標は白星。指揮官は「(ゴールと白星を奪う目標は)引き継いでいる。『全国で1勝』は合言葉。実現できるようにしたい」。今年こそ歴史を変える。

 今大会3連勝について山本は「出来過ぎって自分では思っているけれど、やっぱり嬉しいです」。普段の練習から昨年以上に一人ひとりが意識を高めて取り組んできた。今回のミズノカップのように高いレベルの相手に内容や結果で上回り、自信を掴み、全国で勝つ準備を進めていく。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
ミズノカップU-18 IN 香川(うどん県)2014

TOP