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[プレミアリーグWEST]中野、仙頭中心に奮闘も京都橘は4連敗・・・切り替えて戦い、いい形で総体予選へ

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[5.6 高円宮杯プレミアリーグWEST第4節 京都橘高 0-4 京都U-18 宝が池公園運動施設球技場]

 4強へ進出した1月の全国高校選手権から日本高校選抜MF中野克哉(3年)とMF志知大輝(3年)、そして4バックの4人とレギュラー6人を残す京都橘高だが、初参戦のプレミアリーグWESTは開幕4連敗と苦しい戦いを強いられている。特に左足首手術から復帰明けのCB林大樹主将(3年)が先発復帰できていない守備は、CB倉本光太郎(3年)中心に奮闘しているものの、高いレベルの相手アタッカーたちの前にここ3試合で10点を失ってしまっている。

 この日、0-3の後半33分から中盤で出場し、誰よりも大声を張り上げてチームを鼓舞していた林だが、「キャプテンとして責任を感じている。どこかで1勝できるというか、せなアカンと思っていたんですけど、上手くいかないんだなと改めて思いました」と残念がっていた。現在、主将は先発復帰へ向けてコンディションを高めている段階。「失点が今のところ多いので失点を減らすのが一番大事」と復帰し、守備を安定させることを自分の使命だと考えている。

 ただ、この日も内容は決して悪くはなかった。特に後半、12年度全国高校選手権得点王のFW仙頭啓矢(京都橘→東洋大)の実弟でもあるFW仙頭啓生(3年)や中野がドリブルでサイドを切り崩すなど立て続けにチャンスをつくり出し、得点するチャンスは十分にあった。それだけに林は「内容的には少し差はあると思うんですけど、やれていると思っているんで、結果が出ないのは歯がゆい。どこかで1勝したらいい方向に向いていくと思う。不安もあるんですけど、切り替えてやっていくしかない」と力を込めていた。

 12年度全国高校選手権準優勝、13年度同4強と過去2年間の冬の全国大会で計8個もの白星を積み上げ、全国区となった京都橘だが、今年は夏の白星も積み上げることを狙いに行く。プレミアリーグのもう1試合を挟み、今月18日からは全国高校総体京都府予選に出場する。準々決勝で同じプレミアリーグ勢の東山高と対戦する可能性もある組み合わせ。米澤一成監督は「昨年も、一昨年も8で負けている。コイツらの良さを出させつつ、足りないところを埋めていくのがいい」と語り、林は「まず京都予選はしっかりと勝ちたい。今年も8で負けるわけにはいかない。入学から1回も出たことがないのでインターハイに行ってみたいという気持ちは強い。夏の全国でも1位を狙っていきたいという気持ちはある」。プレミアリーグの次節、C大阪U-18戦をいい形の内容、結果で終えて総体に突入することができるか。

[写真]後半23分、京都橘MF中野が左足シュートを狙う

(取材・文 吉田太郎)

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