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インハイ敗退の悔しさ胸に・・・MF加藤がU-17新潟選抜の中盤に君臨

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[7.20 国際ユースサッカーin新潟第2節 U-17日本代表 2-3 U-17新潟選抜 新発田市五十公野陸上競技場]

 2連勝を果たしたU-17新潟選抜には中盤で流れを変える選手がいる。今年U-16日本代表に選出されているMF加藤潤は後半からキャプテンマークを巻いてボランチの位置に入ると、攻撃面ではボールを落ち着かせ、また「前にパワーを持たせること」という役割を果たし、加えて守備では“潰し屋”として奮闘。「守備では潰すという事しかできない。消極的になったら失点してしまう。自分が行けば盛り上がるのでそういうところを意識しながら、どちらかというと自分は守備のところを重視しながらやっていると思います」とチームに活力を加えていた。

 会場を訪れていた新潟明訓高の恩師・田中健二監督も「責任感が強い」と目を細める存在。フル出場して勝利に貢献した前日19日のU-17メキシコ代表戦では自身のプレーで存在感を放ちつつ、声でチームを締め、悪い流れからチームを引き戻し、そして所属チームの違う選手たちをしっかりと統率していたが、この日はそれを上回るような45分間の激しいプレーでターゲットのU-17日本代表戦勝利へ導いた。

 2連勝したチームについて加藤は「一つひとつのプレーをみんなこなせる人が揃っていたと思う。(原伸洋)監督の求めているものを確実にやるメンバーだったと思う。チームの決まり事をみんなよくできていたから勝ったと思います」と仲間たちへの信頼を口にする。新潟選抜として戦うのはあと1試合。新潟制覇、全国での上位進出が期待された新潟明訓は今夏の高校総体出場を逃した。「悔しかったんで、ここでチーム(新潟明訓)も変われて自分も変われたと思う」。その悔しさを今大会にぶつけているというMFは、選抜チームとともに優勝を果たして今大会を終える。

(取材・文 吉田太郎)

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