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[選手権予選]1年時に全国制覇の名手、三浦学苑GK角井「タイトルにかける気持ちは人一倍ある」

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[9.21 全国高校選手権神奈川県予選2回戦 東海大相模高 1-2 三浦学苑高 横須賀リーフスタジアム]

 全国制覇した経験を自分たちの世代で発揮する。三浦学苑高のGK角井栄太郎(3年)は1年時に正守護神として全国高校総体優勝。武南高や立正大淞南高、静岡学園高の前に立ちはだかり、好守を連発した角井は大会優秀選手にも選出された。その後、全国舞台に立つことはできていないが、守護神は「インターハイ優勝してから特に何も結果を残せていないので、タイトルにかける気持ちは人一倍あると思います」と強い思いで選手権予選に臨んでいる。

 この日は味方のミスによって1点を失ったものの、出足のいい飛び出しで相手の決定機をストップしたほか、PAへ放り込まれてくるボールを安定したパンチやキャッチで阻止。加えて「今のGKはキックが求められている。自分としても意識している」というキックでは、サイドの選手につけるライナー性のパントキックで何度も会場を沸かせていた。

 堂々たるプレーの連続。ゴール前で自信溢れるプレーを見せ続けていた180cmの守護神は体格以上の存在感があった。2年前の全国制覇時も堂々としたプレーで勝利に貢献していたが、「1年生の時から優秀選手にも入っちゃって。チームが良くてついて行っただけなので。あの時は勢いでいけた」とチームの勢いに後押してしてもらったからだと分析する。今は逆にチームを引っ張る立場。「勢いとか技術面でどこのチームよりも上とかいう部分がないので、マジメさを活かしてやるのがウチのスタイル」というチームを最後尾から盛り立てている。

「経験している分、引っ張って行かないといけないと思っている。そういうところが出ていると思う」と角井。「みんな全国制覇と言っているんですけど、まずは一回も取ったことのない神奈川制覇したい」という目標を果たすために日本一を知る名手が三浦学苑のゴールを死守する。

(取材・文 吉田太郎)

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