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「今年のチームのマルチ」坂田が2発!GK再挑戦の前田完封!新戦力も台頭の大津が九州制覇!

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[2.16 九州新人大会決勝 国見高 0-5 大津高 西原町民陸上競技場]

 大津高は九州新人大会決勝で右SBの坂田直樹(2年)が2ゴールをたたき出した。大津の先発リストでDF登録はCBの2人だけ。右の坂田、左の杉山直宏と両SBには攻撃力のあるMFが起用されたが、その2人が高い位置取りで攻撃に厚みを加えた。そして2人合わせて3ゴール。坂田は前半21分、FW一美和成のスルーパスで抜け出して右足シュートを叩き込むと、後半13分にもPAのこぼれ球に反応して再び右足シュートを決めた。

 平岡和徳監督が「今年のチームのマルチは坂田」という坂田はボランチ、SB、SHを高いレベルでこなす。昨年の全国準優勝メンバーでもある右SB大塚椋介が準決勝で負傷退場するアクシデントがあったが、坂田は先発4試合、途中出場2試合という中で万能性を発揮して優勝に貢献した。

 また予選リーグ最終節の後半途中から1年生の前田勇矢がGKのポジションに定着。中学途中でGKを一時辞めて、フィールドプレーヤーとして大津に入学してきたという前田は、1年の半ばからGKでのプレーに再挑戦している守護神だ。184cmのサイズを持つスケール大きなGKは、国見高のスピードある攻撃、セットプレーに対しても安定した守りを続けて無失点で決勝を終えた。

 2年前に同世代の藤嶋栄介(現F鳥栖)と圍謙太朗(現F東京)がともに大学を経由してプロ入りするなど“GK王国”と評される大津から異色のGK誕生となるか。「これでプロに行ったらまた凄いこと」(平岡監督)。大津にとっては新たな才能も台頭しての九州制覇となった。

[写真]大津のマルチプレーヤー、坂田は2得点の活躍

(取材・文 吉田太郎)

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