beacon

[UAチャレンジカップ]長崎日大は連動した崩し見せるも、韓国王者との違い学ぶ敗戦に

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.24 UAチャレンジカップ予選リーグ第3節 長崎日大高 0-5 彦南高 富士緑の休暇村]

「第7回アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SPRING」は24日午前、予選リーグ最終節を行った。第2節まで2分で2位の長崎日大高(長崎)と1勝1分で首位の彦南高(韓国)との一戦は5-0で彦南が快勝。彦南はグループB首位での決勝トーナメント進出を決めた。

「ベースの部分の違いが浮き彫りになった。フィジカルの部分で戦えないと勝てない。違うなということを感じてこれからに活かして欲しい」。長崎日大と彦南との間には点差ほどの実力差はなかった。不運な失点やわずかな隙を突かれた失点が積み重なっての敗戦。それでも亀田陽司監督は努力して身体をつくってきたことの分かる韓国王者・彦南が高い意識を持って取り組んできたものとの差を長崎日大の選手たちに指摘していた。

 長崎日大は指揮官も「中盤の技術はかなり高い」と評する世代。この日はトップ下に位置するMF馬場海斗(新3年)がプレスをかいくぐってボールを運び、良く周囲の見えたプレーをしていた右FW栗原茂樹(新3年)やスペースへの飛び出しであわやのシーンを作り出した左FW坂田賢(新3年)がチャンスに絡む。前半5分にはカウンターから大きく前進した右SB小中尾晃輔(新3年)がスルーパス。DFと競りながら上手くコントロールした坂田がゴールへ押し込もうとする。

 守備面では前半16分に微妙な判定で最終ラインの背後を取られ、FWジョ・ヨンウクに先制点を決められたものの、その後は反応の良さとセービング技術が他校の関係者から評価されていたGK東寛也(新3年)が好守でチームを盛り立てる。そしてMF吉田直樹(新3年)の思い切った中央突破などから同点機をつくりだした。それでも前半アディショナルタイムに与えた右FKをファーサイドで合わせられて失点。0-2で前半を折り返す。

 後半には左SBの高橋大寿(新3年)をトップ下に上げてそのスピードや交代出場のMF馬場堅伸(新2年)のパワフルな突破などから追撃ゴールを狙った。13分にはバイタルエリアを突いた栗原を起点に馬場が決定的なスルーパス。十分にゴールを陥れるだけに技術と連動した攻撃を見せていた長崎日大だったが、逆に終盤に3点を奪われて0-5で敗れた。

 今大会は国体長崎県選抜の主将と10番を任されていたMF井原楓人(新3年)ら主力4人が不在。それでもチームは彦南戦を除くと、2-1で勝った下位トーナメントの創造学園高戦を含めて各試合でゴールを奪うなど力を示している。長崎県内では長崎総合科学大附高や国見高など縦に速く、力強い攻撃をするチームがで上位にいる中で人数をかけた崩しなど特長的なサッカーで4年ぶりの全国を目指している長崎日大。大会直前にトップチームに昇格して前線で奮闘したFW木村瑞月(新2年)ら下級生の押し上げもある。フィジカル面や際での戦いなどで違いを見せつけられた敗戦を今後どう活かすか。「悔しい思いをして頑張ってくれれば」と亀田監督。よりサッカーに懸ける意識を高め、そして苦しい試合を連続で勝ち切る勝負強さをつけて今年、全国切符獲得を果たす。


▼関連リンク
第7回アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SPRING

TOP