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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.60]興國FW花田佳惟斗(新3年)_「犠牲の精神」持って走りぬき、鮮烈弾も

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[3.31 ミズノカップIN香川決勝 興國高 2-0 桃山学院高 瀬戸大橋記念公園球技場]

「(興國の)守備は結構ガッと行けるところがある。『犠牲の精神』と言うのにこだわっていて、自分は一番できへんのですけど、一番今こだわっているので、全員で意識してやっている。(ただし自分は)走れていなくて、今ベンチです」。

 優勝した興國高がこだわっているという「犠牲の精神」。例えそれが“無駄な”走りであってもチームのためにフルパワーで走り切る。その中で、チーム屈指のタレントであるMF花田佳惟斗(新3年)は自身を「走れていない」と評していたが、この日は右サイドから全速力で相手を追い回してチームを勢いづけると、ファインショットも叩き込んだ。

 1年時から出場機会を掴んでいた花田だが、昨年6月に肉離れの負傷。新チームでも手の指の手術によってスタートが遅れた。「(自分がいない間に)みんな上手くなってスタメン取られた」と現在1本目から外れている状況を悔しがる。

 それでも、準決勝からのターンオーバーによって先発のチャンスが訪れた決勝で花田は、前線でDFに襲い掛かるような迫力あるプレスを繰り返し、攻撃でも味方のためによく走っていた。そして前半16分に右サイドから右足アウトサイドにかけて放った鮮烈ゴールによって猛アピール。内野智章監督が「ハードワークできる。メンタルも安定した」と評価するなど、花田はミズノカップ決勝で訪れたチャンスを見事にものにした。

「きょうは調子よかったです。アピールになった」とホッとした表情で決勝を振り返った花田。チームのために「犠牲の精神」によりこだわり続けるFWは「ドリブルです。ダブルタッチで抜いていくのは自信あります」という特長もピッチで披露する。目標は「全国」ときっぱり。そのために必要なものを「メンタル」と言い切った花田は、仲間たちとともに全力で身体を張り、自身の武器で勝利をもたらす。

[写真]前半16分、興國の花田(中央)は2点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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