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[横山杯]選手権登録メンバーも参戦の國學院久我山、不甲斐なかった決勝L初戦から切り替えて前橋育英に勝利!

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[12.28 横山杯決勝第1グループ第2戦 前橋育英高 0-1 國學院久我山高 HASAKI SOCCER VILLAGE A面]

 「横山杯 第16回全国ユース招待サッカー大会」の1st(トップ)Division決勝第1グループの第2戦が28日午後に行われ、ともに全国高校選手権に出場する前橋育英高(群馬)と國學院久我山高(東京)との一戦は1-0で國學院久我山が勝った。両校の成績はいずれも1勝1敗。29日の決勝リーグ最終節で前橋育英はグループ首位の習志野高(千葉)、國學院久我山は新潟西高(新潟)と戦う。

 國學院久我山の清水恭孝監督は試合後、「気持ち入っていたと思います。こういう試合をずっとやれば」と納得の表情を浮かべていた。この日の第1試合では習志野高に気迫負けして2-3で敗戦。全国高校選手権の登録メンバーでもある1、2年生が多数参加しているにも関わらず、予選リーグからレベルの上がった対戦相手に飲み込まれてしまった。個々の意識の高さによって勉強だけでない、サッカーだけでない高いレベルでの文武両道を目指すチームが、この試合では一本一本のパスのこだわりも欠いて内容面でも久我山らしさを発揮できなかった。

 だが、指揮官からの檄を受けて臨んだ前橋育英戦では気迫のプレーで相手に負けなかった。ファイナルに進むためには引き分けでも苦しくなる中で勝ち切った。左SB山口隼介は「1試合目負けたことでスイッチ切り替わったと思う。前半は自分たちのいいところも悪いところも出て結果0-0になったんですけど、後半は最初から自分のペースでやれてPKにも繋がったし、最後の方は苦しい展開になったんですけど、全員で乗り越えたのは良かったと思います」。久我山らしいパスワークも発揮して勝利した試合後、選手たちは充実の表情を見せていた。

 國學院久我山は0-0の後半14分、FW三橋智哉が右足PKを決めて先制。MF鵜生川治臣や後半ボランチへ移った山口中心に判断良くボールが動き、いい形の攻撃からFW三富嵩大らがシュートを打ち込んでいった。前橋育英も終盤チャンスの数を増やしてFW人見大地やFW吾妻怜がシュートを打ち込んだが、GK羽藤宏太朗の好守に阻まれるなど粘り強く守る國學院久我山から1点を奪うことができなかった。

 國學院久我山は選手権メンバーの主力組が調整を続ける中、登録メンバーのサブ組たちが横山杯に参加。強豪との対戦の中で成長を目指している。もちろん、ここでアピールして選手権出場のチャンスを掴むことも彼らの目標のひとつ。山口は「力が足りないからこっちにいる。だから、しっかりアピールしなければいけないと思っています。久我山チームとして、優勝は考えていますね。(優勝するためには)勝つしか無いので、1試合1試合勝つことだけを目標にしてやれればいいと思います」と力を込めた。

(取材・文 吉田太郎)
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