beacon

[アンブロGACH1-TR]FC東京U-18に惜敗も、全国狙う東海大三は冬場の走りと肉体強化の成果発揮

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.6 アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ FC東京U-18 2-0 東海大三高 東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド]

 攻守一体型のサッカーで全国を目指す東海大三高(長野)はFC東京U-18に主導権を握られながらも、冬場に強化してきたウェートと走り込みの成果が発揮された2日間となった。間もなく就任4年目となる和田恵太監督は「相手に胸を借りるつもりで、ただ負けるつもりでは臨んでいないので、この冬取り組んできた部分は上手く試せたかなと思います。冬に走りとウェート強化に取り組んできた部分では球際でも負けないようになってきた。要所要所の局面では戦えていたと思う」と選手たちの戦いぶりを評価。特にFC東京U-18戦ではボールを支配される展開の中でもDF陣中心に身体を張って食い下がり、GK湯澤佑太(1年)が好セーブを連発したこともあって終盤まで0-0の好ゲームを演じて見せた。

 期待値の非常に高い司令塔・MF唐木恵嗣(2年)は「自分たちはこのアンブロカップの出場チームの中で一番弱いんで、負けても失うものないので全員で勝ってやろうという話をしていました」と強い気持ちを持って「アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ」に挑戦してきたことを明かす。チームは好守に加えてカウンターからFW瀬戸大匠(1年)がチャンスメークし、唐木も中盤で競り合いの強さを発揮してスルーパスを狙うなど“格上”のFC東京U-18相手に健闘。だが、唐木は納得行くプレーをすることはできなかったという。「目立てるように、自分のいいところを出せるようにプレーしていました。でも、基本的にトラップ、パスの部分が全然通用しなかったです。個人としては一つひとつのトラップとパス、スルーパス、ロングパス、チームとしては走ることと連係が課題ですね」とより、個人、チームとしても成長することを誓っていた。

 東海大三は現2年生が1年生だった14年の全国高校総体に出場。だが、昨年は選手権予選準決勝で都市大塩尻高に0-3で敗れるなど全国舞台に立つことができなかった。敗戦を機に高まった肉体強化への意識。唐木が「身体の部分で準決勝は完敗だった。(冬場は)週2のウェートと走りをしてきた」と説明したように、チームとして取り組んできた部分は成果として表れている。唐木はこの冬だけで6kgの増量に成功したといい、GK湯澤も「肩まわりが凄く大きくなって、オーバースローもハーフウェーラインを越えるようになった。元々自信あったけれどそれ以上になりました」という。今大会では競り合い、運動量の部分でも手応え。20日に開幕する長野県1部リーグへ向けて選手たちは自信も深めている。

 和田監督が「全国で戦えるチームを目指している」と語り、唐木も「選手権は去年のベスト4の壁を越えて全国大会に出場したいです」と意気込んだように、今年の目標は全国へ出場し、活躍することだ。それだけに湯澤は「日々の練習にこだわって、一つひとつに目標もってやっていくこと」。アンブロ社製の新ユニフォームがお披露目となった第2回「アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ」で学んだこと、自信を今後に繋げて目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

TOP