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[新人戦]広島観音は159cmMF吉形や10番MF森重ら中心に前半押しこむも、無得点で3位決定戦へ:中国

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[3.20 中国高校新人大会準決勝 瀬戸内高 1-0 広島観音高 呉総合スポーツセンター陸上競技場]

 慶進高(山口)との準々決勝を延長戦の末に制して準決勝へ勝ち上がってきた広島観音高だったが、後半終了間際の失点によってファイナル進出を逃した。

 内田仁監督が「ウチは前向きで受けて、簡単に出すのではなくて仕掛けて出す」と説明する広島観音は前半、中盤でのドリブルでの仕掛け、ワンツーなどが効果的で瀬戸内高を押し込んだ。特に左サイドの159cmMF吉形淳之介(2年)が小さな身体で奮闘。ボールを受けてから間髪入れずに仕掛け、細かい切り返しでDFを翻弄していたほか、ボールへの執着心感じさせる動きでフィフティボールを味方に傾けるなど印象的なプレーを見せた。

 またMF森重輝(2年)やFW神車凱海(2年)が連係、個の突破からシュートへ持ち込むなど瀬戸内ゴールに次々と襲いかかる。だが、CB松長潤(2年)のヘディングシュートがクロスバーを叩くなどチャンスを活かせなかったチームは後半、運動量が落ち、攻撃が単発に。瀬戸内のサイド攻撃に苦しむ時間帯が続きながらもGK井西海斗(1年)らが中央で跳ね返し、後半33分には右クロスの折り返しを受けたMF和泉亘(2年)が決定的なシュートを放ったが、わずかにゴールを外れてしまった。

 そして終了間際にサイドを崩されて失点。敗れたものの、内田監督は3位決定戦でもう1試合戦えること、また「プリンス落としちゃったので厳しい戦いの中でどれだけできるか、目安にはこの子らにもなったと思う。県総体へ向けてモチベーションづくりの面では良かったと思います」と前向きに捉えていた。180cmのGK塩谷将平ら県選抜の1年生5人が欧州遠征参加のため不在だったため、上積みもある。新人戦ラストゲームとなる山陽高との3位決定戦を勝って、いい形で大会を終える。

[写真]奮闘光った広島観音MF吉形

(取材・文 吉田太郎)

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