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[UAチャレンジカップ]前からのスタイルに加えた意識づけ、慶應義塾が長崎日大に4発逆転勝ち

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[3.23 アンダーアーマーチャレンジカップ予選Group B第1節 慶應義塾高 4-1 長崎日大高 富士緑の休暇村]

 23日、アンダーアーマーチャレンジカップ2016 SPRINGが開幕し、慶應義塾高(神奈川)と長崎日大高(長崎)との一戦は慶應義塾が4-1で逆転勝ちした。

 先制したのは選手権出場2回の強豪・長崎日大だった。前半6分、この日力強い突破と抜け出しで存在感を示していた10番FW橋本雄太(2年)がゴール。だが、慶應義塾は11分、左足のスペシャリストであるMF柿沼亮祐(2年)の左クロスから右MF周藤悠高(2年)が同点ゴールを奪う。

 さらに柿沼、力強い攻守が印象的だったMF平田賢汰(1年)のゴールによって前半を3-1で折り返した慶應義塾は後半にもゴール前のこぼれ球を10番FW前田悠汰(2年)が左足で決めて突き放す。長崎日大は交代出場のMF徳永桂大(2年)や橋本が鋭い動きでゴールに迫ったが、2点目が遠かった。

 長崎日大はCB内田大貴(2年)が「去年に比べたらフィジカルだったり走りだったり全然足りない」と指摘するように、これからのチームだ。個々でまだ「足りない」部分をチームとして補いながら混戦の長崎県大会を制し「全国に出て勝つこと」(内田)を目指す。

 一方の慶應義塾は大方貴裕監督が「アンダーアーマーカップに来るといいんですよ」という通りの好スタート。高い攻撃力を示していた昨年、一昨年は前からの守備でボールを奪った後に奪い返されてカウンターから失点することが多かったという。それだけに今年は前から行く中でもリスク管理を徹底。まだまだ課題も見られるが、着実に失点減少に繋げてきている。

 大方監督はアンダーアーマーチャレンジカップのテーマについて、「今大会は基本的に守備でラインコントロールして失点しないことをテーマにしていますね。直前まで合宿だったんですけど、テーマをやっているとテーマ、テーマになってしまうので、ならないように。勝負にこだわってボールを奪いにいくところがしっかりできた上で、守備のラインコントロール、スライドができれば」。前から行く特長を残したまま、より堅実な守備を構築する。そして今年、全国まであと1勝に迫った3年前を上回る成績を残す。

[写真]慶應義塾の前田(右)は4点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)
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