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[プレミアリーグEAST]「もう一回は厳しい」圧巻のドリブルでゴール演出!柏U-18MF中村陸が青森山田相手に存在感

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[4.24 高円宮杯プレミアリーグEAST第3節 柏U-18 3-0 青森山田高 柏]

 1-0の後半8分、ひとりで右サイドを攻略し、MF大谷京平のゴールをアシストした柏レイソルU-18の背番号14。「あれ、気持ち良かったです。もう一回は厳しい」と本人も最高級の評価をした突破が勝敗の行方を柏へ大きく傾けた。

 柏の右MF中村陸(3年)は青森山田高との強豪対決において、右サイドで存在感を示し続けた。「(憧れの選手は)ダビド・シルバですね。(自分自身と同じように)背も高くないし、フィジカルもあるわけではない。プレーを見て参考にしています」と語るレフティー。「相手の嫌がるポジションを意識している」というMFはその意識しているというポジショニングと1タッチでほぼ全てのボールをコントロールしていた質の高いトラップ、そして小気味いいドリブルで青森山田を苦しめた。

 そして後半8分、「自分の方が(青森山田SB三国)ステビアエブスよりも前に入っていて、ワンタッチでいい感じでトラップしたら入っていけるなと思っていた。カバーしていたのがSHだったので行けるなと」と素晴らしいボールコントロールから単騎PAへ切れ込むと、さらに縦へ切れ込んでラストパス。ゴール前の混戦をひとりで打開して大谷のゴールをアシストした。個人技とゴールへの執着心の強さが生み出した1プレー。先制点に繋がったCKなどその左足キックでも高い精度を見せ、キープ力の高さ、そしてビッグプレーで勝利の立て役者となった。

 だが本人は「あとはゴールは欲しいです。もっともっと危険な選手に。やっていて『コイツ嫌だな』という選手になりたい。きょうもシュートゼロで。得点にもこだわっていきたいですし、もっとパスにもこだわっていきたい。(守る側の選手にとって)どうにもならない選手になっていきたい」と力を込めた。開幕3試合を2勝1分の好成績も「ここで一喜一憂しないで今から次の試合への準備をしようと引き締めてやっています」。永井俊太監督も「タフですし、凄く助かっています。(ゴールに)近づけば近づくほど特長が出てくる。(以前に比べて)凄くハードワークすることが癖になってきているのでいいなと」と評するレフティーはチームメートたちとともに、慢心せずに日常からこだわってさらなる成長を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
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