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[アスレタ×東京Vユース]技巧派集団支えるDF深澤主将、MF大久保、Jデビュー済みMF渡辺皓太に聞く

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 アスレタ社のスパイク『ATHLETA O-Rei Futebol T001 YEL』(黄色いスパイク)『ATHLETA O-Rei Futebol A001 BLK』(黒いオールカンガルー)の試し履きイベントが東京都稲城市・ヴェルディグラウンドで行われた。ポルトガル語で“王様”を意味する“O-Rei”と名付けられた新レーベルのスパイク。体験したのは名門復活を目指す東京ヴェルディの宝といえる東京ヴェルディユースの選手たち。緑の未来となるべく、奮闘している若武者たちは、スタイリッシュな中にも伝統を感じられる新スパイクでボールを蹴った。

 この日に用意されていたのは、アッパーに天然皮革のカンガルーレザーを採用した『ATHLETA O-Rei Futebol A001 BLK』のブラックと、人工皮革と天然皮革の『ATHLETA O-Rei Futebol T001 YEL』のイエロー。一目見た選手たちは「黒がかっこいい!」「黄色の派手な方がいいでしょ」「全部革の方が良くない?」と感想を言い合いながら、足を入れた。

 アッパーが天然皮革のカンガルーレザーでできていることもあり、練習開始直後は革の硬さが気になった選手が多く、甲の辺りを手で押して確認する動作をしている姿が見受けられたが時間とともに馴染んでいった様子。練習後には「フィット感がすごい」と口を揃えるなど、上質なカンガルーレザーの体験は驚きを伴うものだったようだ。

●MF渡辺皓太(3年)
『ATHLETA O-Rei Futebol T001 YEL』(黄色いスパイク)を着用

―まずスパイクへ足を入れた印象は?
「結構幅が狭かったのですが、僕は締まる感じが好きなので。合っているかなと思います」

―イエローを選んだ理由は?
「黒のスパイクはあまり好きではなくて、目立つ方が色合いが派手な方が好きです。黒は地味なイメージがあるじゃないですか。足元が目立つので黄色がいいですね」

―今季はユースではなくトップチームの練習に参加しています。今季の目標はどこにありますか?
「少しずつトップの練習ではスピードに慣れてきたなと感じています。今はトップで試合に出ることを目標に少しでも活躍したいと日々やっています。今シーズン中に1点は取りたいです。理想のゴール? そういう形はないです。形はなんでもいいので1点取れればと思います」

―トップチームでは第11節・山形戦と第16節・山口戦に途中出場しました。
「途中出場の経験が少ないので準備の面とかで、もう少し上手くできればと反省がありました。あまり上手く試合に入ることができなかったので。試合の状況とかもそうですけど、あの時は試合へ入ることが少し難しかったです」

―トップではなく、要所要所でユースに合流することもありますが、そこでの目標は?
「日頃トップでやっているので、普通のプレーをするのではなく、違うことをしなければいけないと思っています」

―トップチームでやっていく上での課題はどこに感じていますか?
「まずは身体を作らないといけないし、スプリントとか多くできないといけない。今はまだ大輔くん(高木)や竜士くん(杉本)みたいにはできないので。あそこまでできないと、試合に出られないと思う。なので特にその辺をやっていかないといけないと思っています。あれだけ走れるのを普通にして。その上で違うことをできるようになれれば」

●DF深澤大輝主将(3年)
『ATHLETA O-Rei Futebol A001 BLK』(黒いオールカンガルー)を着用

―スパイクを履いての感想は?
「全部カンガルーの革だったので、いつもとは違う感覚でした。ボールタッチをしてみても、カンガルーの革がいいだけあって、トラップもしやすかったです。フィット感がある分、革が伸びたりしないかなと思ったりしたんですけど、さっき担当の方に聞いてみたら、手入れしたら、すぐに戻ると聞いたので。いいなと思いました」

―練習前後で足への馴染み方は違いましたか?
「練習前はキツめだったんですけど、終わったあとには馴染んできて、ちょうどいい感じになりました」

―今季、キャプテンを務めるなかで意識している部分はありますか?
「クラブユースの浦和戦が終わって、いいチームになりつつあったんですけど、横浜FMユースに負けて、課題とかもいっぱい出てきたので。そういうところを意見を出し合って、自分がまとめていければと思ってやっています」

―意見を出し合うというのは、日々チーム内でできていますか?
「そうですね、みんな意見を言わないというか、“みんなで話せ”と言われたら、少しずつ話は出てきますけど、それでは違うなと思っています。試合中も意見を言い合ってこそ、よりよいチームになっていけると思うので」

「1、2年生にはもっとやってもらいたいし、僕たち3年生がもっと引っ張って自分たちを出していきたい。そんななかで僕はキャプテンなので、そういう個をまとめられればと思います」

―“東京Vユースらしさ”というのは、今季のこのチームはどこまで示せていると感じていますか?
「ヴェルディと言えば、“上手い”と思われるチームだ思うので。前線の人たちは上手くてボールを取られないので、後ろの僕はボールを取られた後とかに周りへ声をかけることを意識しています。出来るだけ、ずっとボールを保持し続け、そのなかでシュートを決めて、またずっとボールを保持し続けるというサッカーができればいいんですけど。まだそれはできていないので、クラブユースへ向けて、その辺りをやっていければと思います」

―今年は藤吉信次監督から、挨拶でも何でもいいから日本一を目指すように話があったと聞きました。
「まずはサッカーで日本一になりたいです。ですけど、その前に他の部分でも日本一になること。挨拶とか、部室をきれいにするとか、そういうところを藤吉さんも求めていると思うので。そういうところから一つずつやっていくのが、サッカーで日本一につながるのかなと思います」

●MF大久保智明(3年)
『ATHLETA O-Rei Futebol A001 BLK』(黒いオールカンガルー)を着用

―履いての感想は?
「結構履きやすくて、練習の前と後では馴染みが違いました。最初は右足の先に違和感がありましたけど、次第に気にならなくなりました。フィット感が全然今までのスパイクと違いました。自分はこのくらいフィットする方がいいですね」

―対人練習では、このスパイクを履いて豪快なミドルシュートも決めていました。
「引っ掛かりが良かったので、シュートのときは踏み込みが思い切りできたなと感じました。大きく踏み込んでも滑ることがないので、安心してシュートを打つことができるなと思いました」

―今季ここまで個人としての出来はどうですか?
「全然まだまだですね。勝ちきれない試合があったときに自分が決め切れなかったり、もっとチームとしての一体感とかが出せれば。まだまだ足りないかなと思います」

―チームとしての一体感を出すために必要だと感じることは?
「それぞれがもっと主張したりとか、もっと良くするために、もっと言い合うくらいになってもいいのかなと思います」

―5、6年前の東京Vユースよりも最近のチームは大人しい印象を受けます。
「大人しいですね。昔のユースの選手だったら自己主張が強いかなと思うんですけど。今はどちらかというと周りに合わせることの方が多くなってしまっているというか、もっともっと言い合っていいんじゃないかなと思っています」

―今季は渡辺皓太選手がトップチームへ帯同し、ユースの試合では不在になることが多くあります。
「皓太がいないからと昔から結構言われていて、たしかに多少は影響はあるかもしれないんですけど、皓太任せにしているのは個人的には嫌ですし、もっと皆が『俺が俺が』くらいにやらないと、チームとして強くはならないと思っています」

―個を前に出していく大切さというのは、トップチームの練習に参加するなかでも感じますか?
「トップの選手はサッカーが職業なので。生き残るためにはどんどん言わなきゃとやっているので。それを見て感じる部分は多くあります」

―今季の目標について。
「もっとチームに貢献したいです。最近は守備意識が低かったり、運動量の少なさもあるので、もっと運動量を上げて、こいつがいないとだめだなと必要とされるくらいにアピールしていきたいです」

(取材・文 片岡涼)
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