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[UAチャレンジカップ]エース青木が3戦連発!聖光学院が福島県勢対決制しV王手

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[8.18 アンダーアーマーチャレンジカップ準決勝 聖光学院1-0湯本 いわきグリーンフィールド]

「アンダーアーマーチャレンジカップ2016 SUMMER」は18日、大会2日目を迎え、聖光学院高(福島)対湯本高(福島)という福島県勢対決となった準決勝は聖光学院が1-0で競り勝ち、決勝進出を決めた。

「年間に2、3試合は公式戦で対戦している」(聖光学院・山田喜行監督)という勝手知ったるチーム同士の対戦。それでも「決勝がかかっていたので、緊張感があった」と、準決勝らしい激戦となった。

 立ち上がりは湯本が積極的な入りを見せ、受け身に立った聖光学院は「開始10分ぐらいでようやくエンジンがかかった」(山田監督)が、エースのFW青木汰百(3年)が左サイドから中に切れ込み、右足ミドルで先制点。前半を1点リードで折り返すと、後半も試合の主導権を握った。

 しかし後半3分、MF菅野琴哉(3年)のミドルシュートは枠外。同5分には青木のパスを受けたMF山口輝久(2年)がするするとゴール前に抜け出し、右足でシュートを打ったが、惜しくも左ポストを直撃した。

 なかなか追加点を取れない嫌な展開だったが、守備陣が最後まで集中力を切らさず、1-0の完封勝利。「今年、うちは県で強いと言われているが、結果を出せていない。周囲の声に惑わされて、緩みやミスで負けてきた」と、チームの課題を口にする山田監督は「相手はチャレンジャーとしてうちに立ち向かってくる。それ以上のチャレンジャー精神を持たないといけないし、そういう意味では選手権予選に向けていいシチュエーションになった」と、この日の収穫を挙げた。

 初日の2連勝でグループAの首位通過が決まっていたため、予選リーグの最終節はメンバーを大幅に変更。「25人全員が戦力。その中で厳しい競争をしてほしい」という狙いからだった。結果は仙台育英高(宮城)に0-4の敗戦だったが、リベンジの機会はすぐにやってきた。明日19日の決勝が、その仙台育英との再戦だ。

「このアンダーアーマーチャレンジカップは夏休みに入って一つの目標にしてきた。まずはタイトルを取りたい」と山田監督が意気込めば、全国高校総体にも出場した仙台育英との対決に青木も「燃えています」と闘志を掻き立てる。

 予選リーグ最終節の仙台育英戦は欠場した青木だが、自身が出場した試合は3戦連発の計5ゴールと絶好調だ。「自分の課題はゴール前の決定力だった。毎試合、点が取れているというのは、その課題が少しずつクリアできているのかなと思う」と自信を深める背番号9は「チャレンジャーの気持ちで臨んで、その中で自分がチームを引っ張っていければ」と4戦連発となる優勝決定弾を誓った。

(取材・文 西山紘平)

●アンダーアーマーチャレンジカップ2016 SUMMER

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