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[プリンスリーグ北信越]「やるしかない」富山一はMF中田が鮮烈の先制ミドル

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前半8分、富山一高はMF中田幹也(右)が先制ゴール。後方ではコーチ陣がガッツポーズ

[9.22 高円宮杯プリンスリーグ北信越第17節 富山一高 3-1 北越高 長岡市ニュータウン運動公園サッカー場]

 富山一高はボランチのMF中田幹也(3年)が鮮烈ミドルで先制点。前半8分、左サイドからの折り返しのこぼれに反応すると、叩きつけるように左足を振り抜く。抑えの利いた一撃は素晴らしい軌道を描いてゴール左隅に突き刺さった。

 逆転優勝、プレミアリーグ昇格へ向けて負けられない北越高戦。「もうやるしかないと思っていたので自分のプレーを100パーセントでやろうと意識していました」というMFが、コーチ陣もガッツポーズする一撃でスコアを動かした。この先制点によって主導権を握った富山一はショートカウンターからチャンスを連発。だが、これを活かせないでいると「自分のスペースから失点したんで課題ですね」という中田も絡んでの失点で追いつかれてしまう。

 それでもチームは攻撃力を発揮し、難敵・北越を突き放して3-1で勝利。最終節での逆転優勝に望みを繋いだ。中田は「後輩にプレミアを経験させたい」。プレミアリーグに昇格して後輩たちに高校年代最高峰のリーグ戦を戦わせたいという思いを口にした。そして次は選手権。「インターハイが県予選ベスト8で終わってしまったので、チーム一丸となって目の前の試合を一つひとつやっていきたい」と意気込んだ。

「攻守両方でチームに貢献したい。球際だったり、パスの面を注目してほしいです」というMFが攻守両面でチームを支えて、プリンスリーグ最終節、選手権予選と続く公式戦で勝利に貢献し続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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