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[横山杯]来季への弾み、全国へ繋がる大会に、新チームの実践学園が市船撃破!

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後半15分、実践学園高は山内が2点目のゴール

[12.28 横山杯1st(トップ)決勝リーグ第1グループ第1節 市立船橋高 0-2 実践学園高 ジャーニィー土合グラウンドA面(人工芝)]

 来年度の躍進を狙う強豪校の1、2年生たちが「サッカータウン波崎」で力を磨く「横山杯 第17回全国ユース招待サッカー大会」の1st(トップ)Divisionは28日、上位8チームが各4校の2グループに分かれて戦う決勝リーグに突入。第1グループのc市立船橋高(千葉)対実践学園高(東京)戦は2-0で実践学園が勝った。

 グループ首位が進出する決勝(FINAL GAME)へ向けて、実践学園が決勝リーグ初戦を制した。市立船橋は選手権メンバー外の1、2年生メンバー。「来年、選手権の登録(1、2年生)選手たち13、14人と競争して割って入っていけるか」(波多秀吾コーチ)と期待される選手たちに対し、実践学園は2月に開幕する東京都1部リーグへ向けて2チーム編成されているチームのひとつが横山杯で力を磨いている。

 深町公一監督が「フォーメーションを試しながら、ポジションを試しながら(チーム、各選手を)見極めている」段階の実践学園はこの試合、相手の1トップに対して3バックでゲームをスタート。どうしても守備面でズレが生じたりする中で、どのような対応ができるかも見られていたが、選手たちは自分たちでポジションを修正しながら、ストレスをあまり感じさせることなくプレーして市立船橋にチャンスをつくらせない。

 互いに球際の強度ある攻防戦となった試合は前半18分、 前線から相手DFにプレスをかけた実践FW武田義臣がインターセプト。GKとの1対1から正確な右足シュートをゴール右隅に沈めて実践学園が先制した。市立船橋もMF金井満生やMF石塚海を中心にボールを動かし、FW松尾勇佑らが背後のスペースを狙い続ける。

 ボールを保持する時間を増やした市立船橋だが、実践DF尾前祥奈に跳ね返されるなど得点することができない。逆に実践学園は後半15分、右オープンスペースを突いた武田の右クロスを最後はMF山内稔之が左足で叩き込んで2-0で勝った。

 12年度の全国高校選手権に出場した後、好チームを作りながらも全国出場のない実践学園。深町監督が「昨年のようなスピードはない。でもボールは扱えるし、平均値は高い。今年のチームはチャンスがあると思う」と評する新チームは今後、成長を遂げて東京を勝ち抜くチームになっていくか。ポテンシャル感じせるGK成田雄聖やDF齋藤彰人らが競争しながらチーム力向上へ。武田は「関東予選、インハイ、選手権全てのタイトルを取りたい」。その目標へ向けて、横山杯で少しでも多くの経験と自信を掴む。
 
(取材・文 吉田太郎)
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