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一つのプレーの大切さ学んだ大型SB三国スティビアエブス,欧州で再び活躍を

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日本高校選抜DF三国スティビアエブス

[4.7 練習試合 日本高校選抜 3-1 流通経済大]

 国内最終戦で得た反省点は、欧州で活かす。日本高校選抜のDF三国スティビアエブス(青森山田高→順天堂大)はこの日、右SBとして練習試合(30分3本)の1本目と2本目に出場。「海外見据えて結構バチバチやろうと思っていたので、それは結構できたのかなと思います」というようにサイドの局面や1対1で持ち味の球際の強さを発揮していた。

 だが2-0とした直後の1本目22分には自陣でボールを失って失点の原因となってしまう。「失点に絡んじゃったんで、あそこで自分のプレーが軽かったというか、不用意なプレーをして失点してしまったのでそこは本当に直すところ」と反省。この日対戦した流通経済大のように、欧州遠征で戦う強豪たちはわずかなミスをゴールへ結びつけてくると思われるだけに、気を引き締めていた。

 この日の1本目は上手くSHの選手と連動できず、黒田剛監督(青森山田高)から指示されていたサイドで相手に縦へ持ち込ませないというディフェンスも表現できていなかった。だが、この点については2本目にSHとの距離感を意識的に縮めることで修正。球際の強さを発揮する場面を増やしていた。この守備面を改善したように、ミスが出た部分も改善して欧州での活躍に繋げる。

 三國は1月に青森山田が行ったイングランド遠征で2試合を経験。SHとしても起用された三國は海外の選手の当たりの激しさなどに負けず、特に攻撃面では何度もサイドを突破してクロスやシュートへ持ち込むなど際立った動きを見せていた。「前回のイギリス同様、攻撃でも、守備でも、圧倒的に勝てるようにしたいなと思います。今回は(U-18)オランダ代表とも試合があるので、あの時のレベルとは全然違うと思うんですけど、今自分ができる力を100パーセント出していきたい」。軽いプレーの怖さを学んで欧州へ向かう注目SBが海外で集中したプレーを続けて自身の100パーセントを出し切る。

(取材・文 吉田太郎)
●日本高校選抜欧州遠征特設ページ

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