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[プレミアリーグWEST]G大阪ユースはスタメン起用に応えた宮脇が1得点1アシスト!大津との撃ち合い制す!

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ガンバ大阪ユースMF宮脇和輝は1得点1アシストの活躍

[7.1 高円宮杯プレミアリーグWEST第7節 大津高 3-4 G大阪ユース 大津町運動公園球技場]

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグWESTは1日、第7節を行い、7位の大津高(熊本)と5位のガンバ大阪ユース(大阪)が対戦。前後半に2点ずつ奪ったG大阪が4-3で勝利した。

 中断明けの初戦となった前節は、勝利を掴むことができなかった両チーム。上位進出のきっかけを掴むためにも負けられない一戦は立ち上がりから拮抗した展開が続いた。先手を奪ったのは、G大阪。前半30分に右サイドから攻め上がった右SB奥井大貴(3年)が先制点を奪った。35分には大津FW大竹悠聖(2年)に決められて同点に追いつかれたが、直後の36分に左SB吉木大喜(2年)が2点目を奪い、G大阪が1点リードで前半を折り返した。

 前半の主役がゴールを奪った両SBだとすれば、後半の主役はMF宮脇和輝(3年)だ。今季は本職であるサイドハーフとしての起用が続いたが、前節に相手GKと接触し、脳震とうを起こしたFW松下亮太(3年)の代役として、2トップの一角を任された。「久々のスタメン起用だったので、得点が欲しかった。前節はGKに直接キャッチされるパスが多かったので、白井と一緒にGKを外してサイドに流れて受けようと考えていた」と振り返るように、前半からスピードを活かした飛び出しから好機を演出すると、後半2分にはMF岩本翔(2年)のスルーパスからゴール前を抜け出し、チーム3点目をマークした。

 続く4分には、アシストでチームに貢献。右サイドでボールを受けると、素早く「キーパーとDFの間に鋭いパスを出せば、誰かが走り込んでくれると思っていた」との狙い通り、MF丹羽匠(2年)の飛び出しを誘い、4点目を演出した。ここからは、「もっともっと攻撃的にボールを保持したかったけど、逆になってしまった」(實好礼忠監督)、「最後に仕掛けてくるのは分かっていたけど、我慢しきれない守備があったり、判断が良くなかった」(DF岸田悠佑、3年)と声を揃えたように、大津の勢いに飲まれ、大竹、MF福島隼斗(2年)にゴールを奪われてしまう。3点目を許してからも、ピンチが続いたが、かろうじてリードを保ち、4-3で試合を終えた。

「勝ち点3が獲れて良かった」と胸を撫でおろした宮脇は、中学時代は大阪の街クラブ「長野FC」に所属しており、G大阪でプレーするのは高校からだ。スピードを活かした飛び出しには自信があったが、周囲にはジュニアユース出身の技巧派が多く、ファーストタッチなど基礎技術が見劣りしていたという。ただ、「せっかく来たんだから、頑張らなければ意味がない」と2歳年上のMF市丸瑞希らのプレーを見様見真似で盗むうちにレベルアップ。最終学年を迎えた今年に入ってからは、念願だったAチームでの出場機会が増えてきた。

 だが、ここまでは全試合に出場するも満足の行くプレーはできず、ゴールはゼロ。それでも、諦めずに練習からアピールを続けた結果が今節のスタメン起用に繋がり、「自分が決めたらアピールになる」との意気込み通りの活躍となった。「皆がゴールを奪う中で、自分だけ決めれていなかったので、やっとチームに貢献できて嬉しい。1得点1アシストという数字は良いけど、球際で負ける場面も多かったので、練習から改善したい」と話すように、活躍をこの日だけで終わらせるつもりはない。更なるアピールと成長を続けることで、絶対的な座を掴むつもりだ。

(取材・文 森田将義)
●2017プレミアリーグWEST

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