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[MOM2340]清水ユースMF新関成弥(3年)_トップ昇格組の怪我、「自分が引っ張っていかないと」

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決勝点を決めたMF新関成弥(左、3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.25 プレミアリーグEAST第16節 大宮Y 0-1 清水Y 東洋大朝霞G]

 均衡が破れたのは後半23分、右サイドからDF伊藤駿光(3年)がクロスを上げると、MF新関成弥(3年)が頭で合わせる。「試合前からボールをくれた駿光に要求していた。たくさんしていた練習通りにゴールを決められたなと思います」。新関の挙げた得点を守り抜いた清水エスパルスユースは、首位をキープする勝ち点3をしっかりと積み上げた。

 残り2節となったプレミアリーグEASTで首位。これ以上ない位置につける清水は、タイトルへの思いも強い。夏のクラブユース選手権は、グループリーグ敗退。10月に行われたJユースカップでは3回戦で敗れるなど、不本意な成績に終わったからだ。

 ポイントで怪我人が出てしまったことも悔やまれる。京都サンガF.C.U-18に敗れたJユースカップでは、トップチームへの昇格が内定しているMF滝裕太(3年)、DF伊藤研太(3年)が怪我のため不在。FW平墳迅(3年)も後半6分で途中交代した。

 優勝争いをするプレミアリーグに影響を引きずらないためにも、新関は「メンバーがいない中で、自分が引っ張っていかないといけない」と強い思いを持って、中断期間を過ごしてきたという。滝や伊藤この日の試合に出場したが万全の状態ではなく、平墳は今季中の復帰は難しいのだという。

 そんな中で生まれた決勝点。背番号14は「苦しい時間帯でもしっかり守り切れたのは大きい。その中で1本狙っていた。自分が決められて良かった」とホッとした表情で話した。

 ただホッとしてばかりもいられない。次節は勝ち点1差の3位、昨年の王者でもある青森山田高との直接対決になる。この日の試合では前半の大宮の拙攻に救われた場面もあった。新関も青森山田戦は「入りからグッと行かないといけない」と集中力を高める。「高体連には苦手意識があるが、今季アウェーでは山田に勝っている。精いっぱいプレーして、勝ち点3が取れるように頑張りたい」。通算7得点で得点王(現在トップは青森山田高MF郷家友太の8得点)も見えてきたが、「得点ランクはあまり気にしていない」と言い切ると、「チームとしてオーガナイズして、しっかり勝てるように。そこで自分が点を取って勝てればいい」と力強く話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●2017プレミアリーグEAST
●2017プレミアリーグWEST

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