beacon

「桐光学園の名前を背負っていい結果を」MF田中雄大が高校選抜候補唯一のゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

1本目18分、高校選抜候補は先制点を決めた田中雄大(桐光学園高)が拳を握りしめて喜ぶ

[1.21 練習試合 日本高校選抜候補 1-2 大阪体育大]

 日本高校選抜候補は本来の中盤ではなく、FWでの出場となった田中雄大(桐光学園高3年)が唯一のゴールを決めた。1本目18分、田中は右サイドのスペースを突いたMF青木真生都(東福岡高3年)のクロスを頭で合わせて先制ゴール。ボランチ、トップ下や左サイドを主戦場としてきた田中は前日は慣れない右SHでのプレーで戸惑った部分があったという。だが、この日はシャドー気味の位置でプレーして結果を残した。

「FWだったので1点取れて、結果を残せたので良かったです」。持ち味でもある切り替えの速さや球際の強さを発揮していた田中は2本目に左SHとしてプレー。2点目を奪うことはできかったが、左サイドから中央へ切れ込む動きや、MF井上怜(市立船橋高2年)とのコンビネーションでチャンスにも絡んだ。

 2日目までは思うようなパフォーマンスができず、欧州遠征メンバーの当落線上にいると感じていた。だからこそ、こだわっていた結果。序盤から強い意気込みを表現するようなプレーを見せていた田中は、最低限のアピールをして3日間の選考合宿を終えることに成功した。

 今回の高校選抜候補の活動は、桐光学園の名前を背負って戦う“最後の機会”だ。選手権神奈川県予選決勝では0-0からのPK戦で5人目の田中がシュートを外した瞬間に試合終了。攻守に渡って目立つプレーをしていた田中だが、チームを全国に導くことができなかった。

それだけに、今回は欧州遠征メンバーに残って「桐光学園の田中」として活躍したいという思いが強い。「チームで結果が出なかった分、桐光学園の名前を背負っていい結果を出して、来年の後輩たちの目標にはなりたいと思っています」。メンバー入りのチャンスを掴むことができれば、その目標と、チームのデュッセルドルフ国際ユース大会優勝の目標を達成するために全力を尽くす。

(取材・文 吉田太郎)
●富士ゼロックススーパー杯2018特集
●【特設】高校選手権2017

●2018日本高校選抜欧州遠征特設ページ

TOP