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[MOM2234]東福岡MF中村拓也(2年)_「凄い目」と高精度キックの持ち主。九州準決勝で2得点2アシスト!

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東福岡高MF中村拓也は2得点2アシストの活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.19 九州高校新人大会準決勝 東福岡高 4-0 日章学園高 宮崎県総合運動公園補助球技場]

 2得点2アシスト。チームの全4得点に絡んだMF中村拓也(2年)が、会心の活躍で東福岡高(福岡1)を決勝へ導いた。

 まずは前半3分、PAで粘ったFW大森真吾(2年)のラストパスを右足ダイレクトで決めて先制点。4-1-4-1システムのシャドーに入ったこの試合で中村は、豊富な運動量でスペースへの飛び出しを見せつつ、パスの出し手にもなっていた。その中村は後半7分、左中間でボールを受けると、PAへスルーパスを通す。

「ボールが来る前に回りを見て、仲間の位置を確認していた」という中村の絶妙パスで抜け出した大森が右足シュートを決めて2-0。中村はさらに14分にも左CKでCB井崎涼輔(2年)のゴールをアシストすると、試合終了間際の33分には右サイドを突破したMF野寄和哉(2年)のラストパスを1タッチでゴールへ沈めて、この日2点目のゴールを決めた。
 
 自分自身の特長について、「キックの質と中盤で相手をいなしたりできて、ゴール前でも冷静にプレーできると思います」と語る中村は、正確な中距離パスにも注目の選手だ。加えて、森繁潤也監督は「凄い目をしているプレーヤー」と評価する。

 ボールを受ける前に周囲の状況、遠い位置の敵・味方も把握。そして「一瞬の隙とか(を見つけて)パスで狙っている」という中村は、危険なパスを通すだけでなく、見つけた隙を逃さずにランニングできる資質も備えている。

 UKI-C.FCの先輩でもあるMF中村健人(現明治大)に憧れて東福岡へ進学。守備面での課題などがあるものの、東福岡で2冠を達成した中村のような活躍をするだけのポテンシャルはある。1ボランチ、トップ下のどちらでも活躍できるところを見せて、まずは東福岡にとって欠かせない存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

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