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[新人戦]宮崎日大が初の九州4強。準決勝敗退も、サニックス杯出場権懸けた3位決定戦勝利目指す

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宮崎日大高FW三島光貴主将がシュートへ持ち込む

[2.19 九州高校新人大会準決勝 宮崎日大高 0-4 大津高 宮崎県総合運動公園補助球技場]

 地元・宮崎県第2代表の宮崎日大高が初の4強入り。98年度の選手権に宮崎工高が出場して以来、日章学園高と鵬翔高の2強時代が続いている宮崎県から全国出場を目指す実力派が九州大会で存在感を示している。

 今大会は予選リーグ初戦で神村学園高(鹿児島1)に1-2で競り負け、続く大津高(熊本1)戦はPK失敗や決定的なシュートがクロスバーを叩くなど追撃のチャンスを活かせずに1-4で連敗となった。だが、筑陽学園高(福岡2)との予選リーグ最終戦をエースFW三島光貴主将(2年)の2ゴールとMF川元翔太(2年)のゴールによって3-0で制してブロック2位に食い込むと、龍谷高との準々決勝も川元の2発とMF山口恭平(2年)のゴールによって3-0で快勝した。

 大津との再戦となった準決勝は「展開力があって、落ち着いてプレーできる」(南光太監督)という司令塔・MF日野翼(2年)の怪我や連戦の疲労を抱える中で、両翼の突破力を活かしたカウンターなどからゴールを目指したが、無得点。2試合連続無失点の守備陣も4点を奪われて完敗に終わった。

 それでも勝つこと、育成することを大事に、選手たちを伸ばす南監督が「(普段から)止めて蹴ることを徹底している」というチームは、三島ら宮崎日大中出身者や川元、日野ら外部から加わった選手が競争しながら成長中。全国出場経験のない宮崎日大が九州大会を勝ち上がり、20日の3位決定戦を含めて計6試合真剣勝負できることは大きい。

 宮崎県勢対決となった日章学園との3位決定戦で勝利すれば、サニックス杯国際ユース大会(3月、福岡)への出場権獲得。南監督は「サニックスがかかっている。(相手は全国トップレベルの強豪になるが)一つ経験させることができれば」。宮崎の壁を破って全国出場を果たすために3位決定戦で勝利し、さらなる経験を積む。

(取材・文 吉田太郎)

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