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[MOM2473]浦和南MF鹿又耕作(3年)_「守備でチームを引っ張る」決意の守備的ボランチ

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ディフェンス面での貢献度が大きかった浦和南高MF鹿又耕作

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.14 関東高校大会埼玉県予選1回戦 正智深谷高 1-2 浦和南高 埼工大G]

 抜群の運動量を活かしてボールを刈り取り、ピンチの芽を摘む。その頑張りに対する評価は浦和南高のコーチ陣からも「(勝利は)あの子が頑張ってくれるおかげ」と高い。この日、守備の要を担うMF鹿又耕作(3年)は正智深谷高に自分の脇のスペースを活用されていたこと、またセカンドボールを十分に拾うことができなかったことを反省していた。だが、序盤に流れの悪かった中でボールを奪い返して攻撃に繋げ、鋭いアプローチを連発して流れを引き寄せていたボランチの貢献度は非常に高かった。

「自分は攻撃で活躍できないので、守備でみんなを引っ張っていけたらいい。守備を意識しています。自分はそこができなかったら試合に出ている意味がない。攻撃で危ないところとかを先に読んで、自分は運動量があると思っているのでそこを活かしてみんなが辛い時に自分がもっと動いてやれたらなと思っています」と言い切るほど、守備への責任感が強い。

 抜群の運動量に加え、激しいタックル、チャージで相手の攻撃のリズムを崩す。そして味方にボールを引き寄せた彼の存在が、攻撃的な選手の多い浦和南の中盤、そして攻撃を活性化していたことは間違いないだろう。「みんなが辛い時にどれだけ動けるかということを意識しています」と繰り返す鹿又は、「前は任せていればやってくれる。守備は自分がケアすること」。自分に与えられた使命を全うして白星を勝ち取った。
 
 中学時はボランチ。高校入学後は右SBでAチームにも加わるような存在だったが今冬、チームのボランチにけが人が出たことから代役として起用されると、そこで守備力を発揮してポジションを勝ち取った。この日は納得の行くプレーではなかったようだが、チームから大きな信頼を受けているディフェンシブMFは2回戦へ向けて「いつも通り守備からチームを引っ張っていけたらいいと思っています」。守備でチームを引っ張り、再び勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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