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[関東大会予選]「目標はプロ」敗戦の中で存在感示した桐蔭学園の2年生2トップ:神奈川

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鋭いドリブルで相手の脅威になっていた桐蔭学園高FW白輪地敬大

[4.28 関東高校大会神奈川県予選5回戦 桐蔭学園高 0-2 横浜創英高 日大藤沢高G]

 0-2で敗れた桐蔭学園高だが、10番を背負ったFW白輪地敬大(2年)と185cmの大型FW佐々木翔音(2年)の2年生2トップが印象的な動きを見せていた。

「ドリブルが得意なのでドリブルで切り込んでというのがある。そこを見てもらいたい」という白輪地はスキルの高さとスピードを発揮。個で横浜創英の守りを切り崩してゴールへ向かうシーンが見られた。

 対戦した横浜創英高の柱、MF金子拓真(3年)も「10番の子(白輪地)はスピードもったドリブルとか切り返しが鋭かったのでそこは結構対応難しかったです」と印象について語っていたほど。ただし、無得点に終わり、本人は「チャンスはつくれていただけに決めきれなかったのは攻撃陣の課題。守備陣はリーグ戦も関東大会も頑張ってくれたので攻撃陣に課題があったと思います。個人的にもチーム的にもまだまだできたと思います。悔しいです」と無念の表情を浮かべていた。

 一方の佐々木は上手くサイドのスペースへ流れながらボールを引き出し、空いたスペースを味方に活用させていた。良くボールを収め、前半30分には右クロスから決定的な右足シュート。後半にもスペースへの鋭い抜け出しでチャンスに絡んだ。そして0-1の17分に相手ボールを勢いよく奪ってそのまま独走。落ち着いてGKをかわしたが、左足シュートは枠を外れてしまう。

 それだけに0-2で敗れた試合後は「敵の脅威になったとしても決めるべきところで決められなかった。決めていればマークを集めて周りの誰かが決めることもできたと思う。FWの仕事ができなかった。決めきれなかったのが僕の実力なので見つめ直して練習し直して決めきれるFWになりたい」と首を振っていた。

 敗戦によって関東大会出場は叶わず。ただし、彼らをはじめ、ポテンシャルの高い選手が多いことは確か。FC緑出身の白輪地と横須賀市立鷹取中出身の佐々木の目標はともにプロだ。白輪地は3年間の目標について「本当にプロを目指しているのでプロの人に声をかけてもらいたい。選手権は高校で一番の大きな大会なので、神奈川の代表になって全国で一番を獲りたいと思っています」と語り、佐々木は「僕も目標はプロ。まだ全然上に行けるチームだと思っているので、ここから」と言葉に力を込めていた。
 
 昨年は苦しい1年間だったが、神奈川県1部リーグで積んだ経験などはプラス。下級生たちも先輩たちに負けじとチームを引っ張って、目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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