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[MOM2505]日体大柏FW耕野祥護(2年)_Aチーム復帰直後のFWが初ゴールで関東導く!

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延長後半4分、日体大柏高FW耕野祥護が決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.12 関東高校大会千葉県予選準決勝 日体大柏高 1-0(延長)専修大松戸高 ゼットエー]

 怪我から今週にAチームへ復帰したばかりという2年生ストライカーが延長V弾を決めた。0-0の後半28分、ベンチスタートだった日体大柏高FW耕野祥護(2年)は背後への抜け出しとクロス、そして「ワンチャンスずっと狙っていた」と自分が試合を決めることを意識してピッチへ。出場直後は緊張で試合の流れに乗れなかったというが、時間が経つにつれて展開の速さなどに慣れると、延長後半4分に大仕事をしてのける。

 右サイドから持ち上がったMF羽地朝仁(3年)のロングクロスにニアサイドで反応。「見えていなかったんですけれども、GKが前に飛び出してくると思ったので、先に触れば事故って入るかなと。DFがいましたが、先に触ってやると思っていた」と相手DF、GKの前に入り込んで頭でボールを合わせる。これが見事にゴールネットを揺らし、決勝点となった。

 酒井直樹監督は耕野に対し、「頭で良かったな」と微笑。まだ、技術力に自信がないという耕野は「足下だったらミスっていたかもしれない」と苦笑いしつつ、「初めてのゴールだったので嬉しかったです」と素直に喜んでいた。

 自身の武器であるスピードを活かすために抜け出す際のランニングコースにもこだわってきたという耕野は昨秋に新チームがスタートしてからAチームに食い込んできた。だが、今春の怪我によって1か月間離脱。それでも、怪我が癒えてAチームに復帰した耕野はこの日早速ベンチ入りすると、酒井監督から示唆されていた通りに起用され、関東大会予選初出場で期待に応えた。

 公式戦初ゴールでチームを関東大会へ導いたFWは、「こういう大事な場面で決められるストライカーになりたいです。決勝ゴールとか自分が決めて勝つこともいいんですけれども、チームとして流経(流経大柏)と市船(市立船橋)を倒すのが目標なので、チームのためにプレーしていきたい」と誓う。今後も目の前の試合でチームのために全力でプレーを続け、どんな形でも勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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