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「福島復旧・復興祈念ユース大会」スーパーサブから先発奪取へ。尚志MF坂下がボランチで「ゲームの中心」に

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尚志高MF坂下健将は中盤で存在感

[7.28 福島復旧・復興祈念大会 尚志高 2-1 神村学園高 西部サッカー場]

 尚志高は熾烈な先発争いの最中。この日は、負傷中のMF大川健(3年)に代わってボランチに入っているMF坂下健将(3年)が印象的なプレーを見せていた。「自分がゲームの中心になれと言われているので、そういうところを意識してできていたと思います」。積極的にゲームの組み立てにかかわり、縦パスやスペースへの配球でも力を発揮していた。

 また「もうひとりのボランチの富岡理久と連係取れて守備できていたかなと思います」と振り返ったように、中盤中央でバランスを取りながら、課題の守備面で奮闘。最終ラインから丁寧に組み立ててくる神村学園高に対し、的確なポジショニングによってその攻撃をスピードダウンさせ、ボール奪取の部分でも貢献していた。

 昨年は攻撃の切り札として貴重な存在となっていた。今年は「3年で最後なのでスタメンで」と思いを持って先発奪取を狙ったが、層の厚いチームの中で完全に勝ち取ることができていない。それでも、仲村浩二監督が「オンのところは文句なし」というように、ボールを持った時のプレーはハイレベル。オフ・ザ・ボールや守備でも、もっとできるところを示して先発に定着したい考えだ。

「この夏が一番勝負だと思っている。インターハイはまだ分からないですけれども最終的に選手権でスタメンを取れるようにしたい」と坂下。W杯で活躍したMFケビン・デ・ブライネをお手本にゲームを作る部分で違いを示し、攻守で信頼を勝ち取る。
 
(取材・文 吉田太郎)

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